Via Francigena(56)続・シヨン城

城は複数の建物が組み合わさった形状なので相当複雑で36の部屋を移動するたびに、すり減った石段を上り下りします。全然バリアフリーではないですね。

まずは地下。

衣装をまとったガイドさん。ガイドツアーの他に、音声ガイド(日本語もあり)機器を手に自分で回ることも出来ます。もちろん音声ガイド借りなくてもOK。1月1日と12月25日以外は毎日見学可。

トラック輸送がなかった時代は船での運送が重要。湖を渡り、物資を運び込む場所でもありました。

ワインの貯蔵場所。

一方、地下は牢獄としても使われていました。囚人で有名なのはジュネーブの坊さん兼政治家Bonivard(1493~1570)。カトリックのサヴォア家に対し、宗教改革派としての罪で1530年から6年間に渡り、地下に閉じ込められていました。右側の石の柱につながれていた鎖の跡が・・・1536年、プロテスタント派のベルン勢力がヴォー州を制圧、Bonivardは解放されました。Bonivardの名は、隣のバス停名に残っています。

Bonivardが6年間見続けたであろう、窓下に迫る湖水。風が吹くとかなりの波が立つんですよね。後年シヨン城を訪れたイギリスの詩人Lord Byron(バイロン)は、The Prisoner of Chillonを1816年に著しました。18世紀にはルソー、ヴィクトル・ユーゴー、デュマス、フロベール、シェリーなどの作家が訪れました。

湖側、船から見たシヨン城。城の背後に高速道路。なかなかにシュールな景観ですが、今も昔も、ここを通るしかない通り道の宿命。

上の階に上って大広間。

長持ちのようなもの?

このような物が、

ずらっとありました。

シヨン城は要塞、見張り場所、関所としての役割が強かったのですが、

12世紀半ばよりサヴォア家が夏を過ごす場所でもあり、

サヴォア候用の教会堂も城の中にあります。

城の向かいには2020年に新設された食事処Cafe Byron。その隣には土産物屋というより近頃は美術品?を扱ってる小屋Bazar du Chateauがあり、両側にはトイレがあります。

ふと見上げると、おや、これは対戦車砲?

そう、軍略的重要拠点であるのは2000年前から近現代でも同じこと。第二次世界大戦が始まった1941年から1978年頃まで、ここにはスイス軍の要塞Fort de Chillonがありました。

2000平方mというからシヨン城よりずっと広い要塞のほとんどは急斜面の山の中に隠されていました。役目を終え、2020年より、博物館Musee Fort de Chillonとして一般へ開かれました。

私はまだ入ったことないです。スイス軍の要塞は別の所で見学したからなあ。一般見学ができる軍の要塞はこの先St-Mauriceにもあります。

シヨン城の公式サイト:

https://www.chillon.ch/en/

トリップアドバイザーとSwiss activitiesのサイトから、シヨン城のガイド:

https://www.tripadvisor.com/Attraction_Review-g911522-d246808-Reviews-Chateau_de_Chillon-Veytaux_Canton_of_Vaud.html

https://www.swissactivities.com/en-ch/lake-geneva-region/montreux/chillon-castle/

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