春から夏にかけて私が楽しみにしているもの、それは自転車のロードレース。
通常4月下旬から5月の初めにかけての6日間(火曜日~日曜日)スイスの西部、フランス語圏地域を舞台に開催されるのが「Tour de Romandie」。自転車ロードレースの見せ場と言えば、山上りと山下りだが、時期が比較的早いTour de Romandieでは、年によっては雨が標高の高い場所では雪に変わり、安全面からコースが変更短縮の憂き目にも遭う。が、今年は6日間にわたって少し雨粒が落ちたくらい。緑が美しい森、畑地、その中に出現する村々。もちろん工業地帯や何度も書いている、すごい勢いで建設が進み拡大する町々の姿をも映し出す。
自転車レースと言えばツール・ド・フランスやイタリアのGIROのように3週間に渡り、あの広い国を縦横に走りぬくようなのが思い浮かぶかもしれない。あの壮大な景色、どこまでも続くひまわり畑、延々続く上り道などに圧倒される。それに比べると私にとってのTour de Romandieの魅力は、見知っているところ、つまり普通の週末に歩きに行ったことのあるあの場所この場所が映し出されることだ(そして自転車の何て速いこと!)
スイスにはもう一つTour de Suisseという、スイス全土を走るレースが6月中旬にあるけれど、地元開催のTour de Romandieには、知ってる場所を再発見する魅力がある。
今年79回目のTour de Romandieだが、将来的な見通しは決して明るくない。メインスポンサーが撤退してしまい、金銭的に苦しい!でも今年は自転車界のスターPogacarが来て、6レース中4レースを制していった。
スイスの3分の1程度と元々狭い範囲で開催しているTour de Romandie、以前はフランス語圏の州を万遍なく回っていたが、今年は更に狭い範囲でコースを組んでいた。スタートとゴールを同じか、かなり近い部分にすることで、また部分的に同じ周回路を2~3回走らせることで、警備への負担や予算を抑えられたのではないかしら。
自転車レースは数秒で目の前を通過してしまうが、同じ場所を複数回通るならば、もう一度目にすることが出来る。「見る」という面ではテレビ画像の方がよほどよく分かるけど、数秒であっても、ドキドキしながら待っての数秒は楽しい。周りの人と盛り上がるのも楽しい。警備のバイクがさっと現れて、最小限の時間のみ道路を封鎖する手際の良さもすごい。
繰り返しになるけれど、身近な地元愛という点でTour de Romandieは楽しい。日本の自転車レースというとツール・ド・北海道になるのかしら?そもそも北海道は大きい!今年は主にVaudとFribourgの2州で行われ、この2州を合わせた面積が福岡県程度。九州なら適度なアップダウンを組み合わせてコースをが組めそう。九州には熊もいないし。




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