馬のコンテスト&市ーMarché concours national de chevaux(2)

Marché-Concours National de Chevauxは大きく3つの要素に分けられます。前回ご紹介したコンテスト、今回のショー、そして次回の馬レース。土曜の午後と日曜の朝からはショーとレースが楽しめます。
指定席を購入すると椅子席。一枚前の写真奥に見えるのは草地に座る自由席。2018年の写真を見ると椅子観覧席に屋根が付いたようですね。2013年は屋根無かった!

私などは馬は乗るだけで大変そう、と思うのに、馬の上で曲芸をしながら集団で演技してます。馬を操ってるのは大体はお子さん、しかも女子。
放課後のクラブ活動の形で、近場の馬飼育農家で教えてくれるところに参加することが多いようです。大きな街はともかく、ちょっと行くとすぐ馬を飼ってる家があるんですよね。

お子様の演技に続いては「hôte d’honneurー名誉招待州」によるデモです。2013年はグラウビュンデングラールスの二州でした。この二つの州については私結構、書いてますね。彼らの生活の中での馬との関わりを当時の衣装で再現。郵便馬車、馬を使っての峠越え、花嫁を乗せたそり、伐った木を運ぶの馬など。これらの地域では1925年に車道が開通、やっとモータリゼーションがなされたけどそれまではずっと馬による輸送。さらには水上スキーならぬ馬にひかせたグラススキーで人間がジャンプする、を披露。ここまでのショーは同じものが日曜日の午後にも見られます。

この後、馬レースです。(次回紹介)日曜の午前中、コンテストに参加した400頭による行進があります。馬&飼い主が大きな渦巻状に行進していきます。司会進行のアナウンスも沈黙し、馬のいななきだけが響く。パンフレットには「荘厳な」「言葉が要らない」とありました。
渦巻は少しずつ大きくなって、全馬が揃った後、また少しずつ退場していきました。
日曜の午後はパレードから始まりました。最初は国旗と真ん中はJura(ジュラ)州、それに招待された二州の旗。鼓笛隊などに続いて招待州の人達。これは多分グラウビュンデン州の民族衣装。
こっちはおそらくグラールス州の民族衣装。せっかくなので観光宣伝、ということでこの二つの州から観光名所などの山車が出ます。

JuraにはTête de Moine「坊さんの頭」という名のチーズがありMarche-Concoursでも協賛しています。この手のパレードの際には、坊さんの扮装をした人が客席や沿道の人にチーズを振舞うことがあります。

これはJura州の自治体の旗。

入賞馬ももちろん、パレードに参加。

2013年はパレードの前だったか後だったか、馬車が一台かなりのスピードで場内を一周、そのあとに「Ueli Maurer(当年のスイス大統領)と 大会委員長が乗ってました!」と後からアナウンスが流れました。大統領が乗ってる馬車がゆっくり場内一周したら、それは警備上問題あるかもね。前日の土曜日にはSteve Guerdat、前年2012年のロンドンオリンピックの乗馬で金メダル、しかも地元Jura出身の英雄も来てました、とアナウンスされてたな。

さて「hôte d’honneur」、ここ20年ほどはスイス内の州や近隣国(ドイツのシュヴァルツバルト、フランスのJuraのすぐ隣の地域やイタリアのAoste地域)から迎えていましたが、2019年は「Fédération des costumes suissesスイスの伝統衣装保存協会」がゲストです。26州500人が日曜の午後行進するというので一時にスイスの伝統衣装を見られるチャンスかも。

↓はオフィシャルサイトからの動画。全馬参加の渦巻き行進がちょっと映ってます。

2018年はゲストがフリブール州で牛まで参加してますね。

さて2019年最初の投稿。今年は午年ではないのですが・・・

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