Via Salina (17) Dévens(デヴァン)

森を抜けます。前回書き忘れましたが、森の中にあった巨石は、200kmくらい離れたジュラ地方由来とか。

向かいにAntagnesがある丘が見えますが、次に目指すのは丘の麓にあるDévens(デヴァン)という集落。

Panexの塩鉱山から7.5kmの木をくり抜いて作った輸送管を通って塩水がDevensまで送られて、ここにあった製塩所で塩が精製されていました。

Roche、Devens、Bevieuxと数多くの場所に製塩所があったのですね。

Devensにあった製塩所だった建物、用途を変えて現存するようですが、どの建物がそうなのかはわかりませんでした。

しかし、道沿いに例のSentier du Selの解説板があり、製塩所に隣接してあったGraduation(グラデーション)の建物についての解説&イラストがありました。長さ116m、幅7m、高さ12mとかなり大きな建造物(現存せず)。

貴重な木材を燃やして水分を蒸発させる前に、塩水中の塩分濃度を少しでも上げるための施設ですね。

この中のどれかの建物だとは思うのですが、分からず。

一方、Devensのバス停の向かいにはMaison du Directeurという4星ホテルがあり、「ディレクターの家」という名前からすると塩関連の責任者の家か?とも思うのだが、どこを探してもそうしたことは書いてないので不明。

Devensを抜けると川(La Gryonne)。川沿いの道をさかのぼると30分ほどで塩鉱山Mines de Selに着きます。Mines de SelへのBex駅からのバスの運行が始まったのは数年前のことで、2023年は土日&祭日のみ、本数はとても少ないです。BevieuxからここDevensまでが1時間弱、DevensからMines de Selまで25分。またはBevieuxからFenalet-sur-Bex経由の道なら1時間、Bex駅から直接に川を目指し、川沿いをずーっと歩くと75分で着く、と公式サイトには書いてあります(この時間設定は急ぎ足の場合だと思う)。Devens、Fenalet-sur-Bex、Antagnesへのバス便の本数も限られています。本当にアクセスが悪い施設なのですが、歩いてしまえばそれはそれで楽しいです。次回は塩鉱山見学。

写真と歩行は2023年12月上旬

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