Via Francigena(83)Fondation Pierre-Gianadda

真ん中の赤矢印がFondation Pierre Gianadda(ピエール・ジアナッダ)財団、美術館です。

過去の企画展のポスター。この美術館のすごいところの一つは、ほぼ年中無休、月曜日も開館していること。年2回の企画展の入れ替え時に2週間ほど、その期間だけ休館しているのかな。

外観は面白い形してますね。多分正方形。受付から中に入るとそこは2階部分で、正方形の周辺に沿ってMusée gallo-romain・ガロ・ローマ文化博物館、帝政ローマ支配下のガリア地方、つまりローマ支配下にあったMartignyで発掘された考古物が展示されています。常設展示。2階から吹き抜けの建物の下の階が見下ろせ、1階部分は企画展。やはり周辺の壁に沿っての展示。1階部分の真ん中はコンサートも開催されるスペース。

屋外、Parc de la Fondation 庭園には大型の造形美術品。

池のほとり 彫刻の羊たちと本物の鴨。ベンチに座ってる白い人影も作品。

庭園内の小路にはベンチもあり、公式に「Pique-nique」つまり公園内での飲食が許可されています。つまりパンと飲み物を持ち込んで一休みも出来る。

屋外カフェテリア(屋根付き)もあるので、天気が悪い際はそこで食べることも可。

La Cour de Chagall

シャガールがパリの自宅に、奥さんのために作ったモザイク壁と地面に鳥と魚の2つの彫像。

FondationにあるPierreの名は、財団創始者Leonard Gianadda(1935~2023)氏の、若くして亡くなった弟さんの名。

14階建ての建物の予定地にローマ時代の教会の遺構が発見され、Leonard氏はここに弟の名を冠した美術館を建てました。1978年、Pierreの死の2年後のことでした。

庭園の隅、カフェテリアのそばにはその教会の基盤跡。外からでも見えますが、受付に頼むと鍵を貸してくれて中にも入れるらしい(やったことない)。山の稜線の左側、上っていく道路が見えますね。

庭園の隅にある、Vieil Arsenalにはレオナルド・ダ・ヴィンチの展示、デッサンや発明品の模型があります。ほとんど人が来ないので静かに休みたい時には最適。また過去のコンサートや企画展のアーカイブの展示も。本館スペースで行われるコンサートはビックネームの演奏が至近距離で聴ける機会。コンサートが開催される日は美術館の見学が早めに終わるので注意。

本館から、地下へ続く通路があり、企画展の続き、カフェスペース、最奥には自動車博物館

19世紀末から20世紀前半にかけてのクラシック自動車が50台。

Fondationが開業してから46年。企画展の質の高さもあってMartignyの町への集客効果はかなりのもの。Martignyの町へ多大な貢献をしたGianadda氏が2023年に亡くなった後のこれからどうなるのか注視したいところですが、雨が降ってしまって行くところが無い~とお悩みの際にはご提案したい美術館です。庭園は青空の方が断然映えますが。

Fondation Pierre Gianaddaサイト:https://www.gianadda.ch/

Martigny市のサイトから:

https://www.martigny.com/en/activity/pierre-gianadda-foundation-1907/

https://www.martigny.ch/fr/fondation-pierre-gianadda-14902.html

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