Via Salina (15)BévieuxのSaline de Bexから

前回通らなかった道を通ってBex(ベー)にある現役(!)の塩鉱山Mine de sel de Bexに行きます。地図の下端にあるBévieux(ベヴィウー)駅から歩いて1時間。前回はMine de sel de BexからFenalet-sur-Bex経由のブドウ畑の中の道を通ってBévieuxまで戻りましたが、今回は左、西側の道を通りDévens経由で。

2023年

BévieuxまではCFFのBex駅から2両編成のTPC系列BVB(Bex-Villars-Bretaye)の列車で10分ほど。BVBの路線は全長17㎞、ラック付きの部分での最大斜度が200パーミルの路線

2021年

Bex駅(標高411m)を出発してBexの中心部を路面電車のように進みます。1897年着工、1898年にBevieux(標高483m、ここまではほぼ平坦)まで開通、つまり今年は125周年!おめでとう!ちなみにVillars-sur-Ollon(1252m)、Bretaye(1808m)まで完成したのはだいぶ先、それぞれ1901年と1913年。そうしてスキーリゾート地としての発展が加速したわけですが、夏のハイキング地としても便利。

この列車、古いタイプで車内アナウンス無し、車内での次の駅の表示も何も無し。しかもBévieuxをはじめとするほとんどの駅はボタンを押さないと停まらない。かなりやる気のない電車です。Bex駅からBexの市街地内までは比較的駅間が短く、一駅くらい乗り過ごしてもそれほど問題ないのですが、Bévieuxの先は次の駅までが長い!Bévieuxでラックを装着し登山列車仕様になり、森の中をぐんぐんと上って行きます。よって何としてもBévieuxでは降りましょう。街中を抜け、左側に川が出てきてSalines駅(その昔ホテルGrand Hotel des Salinesがあったそう)、短い40mのトンネルを抜けたその次がFoyer Dents de Midi、その次の駅がBévieux。

Bévieux駅の隣には車両置き場があり(地図で引き込み線が確認できる)、車両置き場を車内から見てしまうと、それは乗り過ごしたということ!!!この写真はBévieuxで降りて、電車が右手の車両置き場を巻いて遠ざかっていくのを眺めている所。

赤矢印がBévieux駅と右側の大きな建物が車両置き場。

駅から降りたらそのまま進行方向に歩きます。ハイキング方向表示板に「Le Bouillet」その下に小さくMines de Selとあり、これが目指すBexの塩鉱山。

2019年

2023年

すぐ横の建物群。

右側の建物には「Mines(鉱山) et Salines(製塩所) de Bex」とあります。

地図ではSaline de Bexとある建物群dえ製塩所。隣接してCE(Centrale electrique)とあるのは水力発電所。

古そうな建物。Etat de Vaux(ヴォー州)、1700~1950との年号が。ちょっと光の具合で読み取りに自信がないですが。

塩鉱山はこの先ですが、製塩作業はここで。建設された当時は、すぐ横の川の上流域の森林で伐採された木材を川に流して運び、それを薪にして燃やして製塩していました。

2023年

その後は燃料は石炭に変わり、1948年より水力発電による電力を使用。2021~2022年にかけての発電所の拡張により製塩に使うだけでなく、Bex市の半分の世帯分2400世帯をここの水力発電でまかなえるようになった、とありました。

川を渡って対岸の森の中の道を歩きます。橋は二基あり、すぐ左に見える最初の橋を渡るとオレンジ線のハイキング経路、建物群の横を過ぎてもっと先に進んでからの橋だと太緑線の経路となります。といっても現地に色分けした線が書いてあるわけじゃないですが。オレンジ線で描かれた経路の場合、結構急な斜面をジグザグに登ることになりますが、もう一つの道と後に合流します。2本目の橋まで行ってから左側に進んだ方が傾斜が緩やかな道だと思います。

写真と歩行は2019年11月下旬、2023年12月上旬 このページ、記載のない写真は2019年

Mines de sel de Bex(Bexの塩鉱山)のサイト:

https://www.salz.ch/en/experience-salt/bex-salt-mines

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