Via Francigena(14)寄り道② Orbe渓谷とLe Dayの高架橋

寄り道② Orbe渓谷沿いVallorbe(西端)からOrbe(東)まで17㎞、4時間40分の道のり

Vallorbeはスイス北西部にありフランスとの国境の町。Lausanne発パリ行きのTGVはここを通ります。Vallorbeの西北には1915年に開通したMont d’Orトンネルがあり、Vallorbeからすぐにトンネル。

赤の細線が鉄道線。右端にあるLe Day駅で線路は、西に曲がってVallorbe行と、少し北上した後に西に曲がる線路に分かれます。

Vallorbeからは紫の太線で描かれたフランスとの国境線をまたいだハイキングコースSentier de la Jougnena(赤の点がついた太緑線)があり、二つの国の鉄道や輸送路関連や交流の歴史をたどれるコースらしいので是非踏破したいのですが、

今回はこのコースをたどってLe Dayまで、そこからOrbe渓谷沿いを歩きます。

Vallorbeの駅から大通りを抜け、

川辺には水車と「製鉄と鉄道の博物館」。その隣に観光案内所あり。

VallorbeはJura山地の麓で四方八方にハイキングコースがあります。またかなり大きい鍾乳洞もあり見学可。鍾乳洞内は湿度・温度一定なので現在はチーズやワインを貯蔵するのに使っていて、そこのチーズを買ったことがあったわ。

遠くにViaduc(高架橋)が見えてきました。Orbe川にかかるViaduc du Dayは長さ152m、川から65mの高さにあります。

歴史的に意味深いコースSentier de la Jougnenaの表示板。コース途上に解説板が点在しているということで、次の解説板までの距離が記されています。

この高架橋には1.5m幅の歩行者用の通路があってLe Dayに行けます。現在の橋は1923~25年にかけて建設され高さ2代目。

最初の橋は、石の柱の上に金属製の橋板を乗せたもので1869年に完成、1870年に鉄道が開通しました。橋のおかげで1875年にフランスのPontarlierーVallorbeの間が鉄道でつながりました。

その後交通量の増大と電化のため金属板の橋から全面石造りの橋に架け替えましたが柱や橋台は初代のもの引き継がれ、2代目には橋の下にアーチが取り付けられ強度がアップ。

石はVia Francigenaのずっと先、VilleneuveのArvelの採石場からのもの。この橋によりParis-Dijon-Vallorbe-Lausanne-Simplon-Milanが繋がり、TGVもここを通っています。

高架橋を渡ったのち、線路沿いを歩いてLe Dayの駅。

駅からは135番の道(Sentier de Jougnena)と5番(Via Crete de Jura)がBallaignesに続きますが、今回はBallaignesには寄らず。

Orbe川にかかるBarrage du Day(ダム)

渓谷らしい迫ってくる岩!

魚の養殖池?

Orbe渓谷、結構長いです。途中でLes Cléesという町への分岐があり、ここにはお茶休憩ができるレストランが一軒ありますが、私が行った7月下旬には夏休みで閉まってた・・・暑かった・・・Les Cléesまでは渓谷の南岸を歩きます。Cléesに寄らずに南岸を歩き続けても良し、Cleesに渡ってそのまま北岸を歩くもよし。どちらもOrbeまで行けるしOrbe前でもう一度川に渡した橋が出てきます。Les Cleesにはバス停がないので、ここで切り上げたい場合はさらに1㎞ほど北のLignerolleまで行く必要があります。LignerolleからはVallorbe、Yverdon-les-Bainsの双方向にバスが出ています。もしくはLes Cléesに渡らずに川の南側を歩いているとやがてBretonnieres(食事処1軒あり)への分岐が出てくるので、Bretonnieresから列車に乗れば、Orbeまで歩くよりは近いです。

歩行と写真は2018年7月下旬

Vallorbeについて

https://www.myswitzerland.com/en-ch/destinations/vallorbe/

Orbe渓谷ハイキング道:

https://www.yverdonlesbainsregion.ch/en/P14887/the-gorge-of-orbe?group=2278

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