道に迷った、と思ったら(5)表示がなかなか出てこない時

しばらく歩き続けても黄色の菱形マークがなかなか現れない場合、ハイキング道から外れているのかどうか、SuisseMobileアプリがあればすぐ分かるのですが、使ってない場合でもちょっと気にかけておきましょう。どのくらいの頻度でマークが出てくるかは様々ですが、それまでの道のりでの頻度を思い返してください。

州の紋章が入っているから、州を越えるとすぐわかる

一本道でも州が変わった、担当者が変わった場合は整備状況が変わる可能性もありますが、それまで頻繁に出てきた標識が突然途切れてだいぶ経つ・・・と心配になったら、今から5分、10分などと時間を決めて歩いてみてください。

湿原みたいなところだった。見落としがち

とりあえず歩き続ける時間を決めた途端、意外にもマークが出てくるものです。時間を決めずになんとなく歩き続けると心配はどんどん増します。急に道が雑草で覆われるようになるなど道の整備状態が悪くなったら、ハイキング道から外れている可能性も否定できません。道の整備状況はこれまたバラツキがあるのですが。

岩についてた黄色マーク(菱形じゃないけど)ちょっと見つけづらいかも

道の分岐で表示が見当たらない場合でも、ちょっと進むと表示が隠れてたのが見えた、ということもあるので、とりあえずどちらかの道に進んでみましょう。その場合でも、あまりにも長い時間次の表示が出てこない場合は間違った道を選んじゃった可能性大ですので、その点を気にしながら歩きましょう。

こちらも控えめな黄色印

わからなくなったらば、最後に標識を見たところまで戻るのが基本ですが、あと少し歩いたら標識があったのに、という可能性もあります。戻るか歩き続けるかの判断は難しいですが、心配になったら時間を決めましょう。疑心暗鬼で歩くと時間の感覚が狂いだします。

最後にマークを見た場所の大体の距離や時間がわかりますか?最悪あとどの位時間をロスしても、もと来た道を戻って鉄道やバスの時間に間に合うか、などを頭の中で計算しておけば安心は増します。さて、黄色の表示をたどっていけばどこかには着くのですが、迷ったときに役立つのはやはり地図だと思います。

ナンバリングされてないテーマ道も。これは「水仙の道」。花咲いてなくても表示は年中残ってるので、ああその季節になるとさぞかし人多いんだろうなあ、と思いながら歩く。

マークなどのハイキング道の整備の度合いは担当者個人によります。公式ハイキング道は一年に一度は整備されるはずですが、最後に整備されたのは昨日なのか11か月前なのか?整備は州のハイキング協会に任されているので州ごとにかなりのバラツキがあります。残念ながらValais/Wallis州、グラウビュンデン州においては、州の面積とそこにあるハイキング道の長大さに比べて州人口が少ないからなのか(私の勝手な予想)この2州においては場所によっては表示板の設置がイマイチの所が他の州に比べて目立つ気がします。

草の道を下りて下りて、少しだけ太めの道に合流する。標識が待っている

またスキー場(夏はハイキング適地)で十分に食っていける所ではあえてハイキング道(ハイカーはそれほど地元にお金を落とさない)に力を入れる必要がないからか、そういったところでは表示板の設置がイマイチなことが多々ある!と思います。ツェルマットは例外的に夏のハイキング客も半端無い人数なのでスキーリゾートにもかかわらずハイキング道標も抜かりがなかった。そこは大いに褒める!。

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