道に迷った、と思ったら(6)ハイキング道ではあるけれど

前回は表示の見落としでハイキング道から外れている可能性についてお話ししましたが、これとは別にありがちなのが、ハイキング道が分岐していて、予定とは違う方の道を進んでしまう場合です。分岐の標識を見落とす点では前回のマークの見落としと同じです。ただ、歩く先々に黄色の標識が出てくるので違う道を進んでることに気づかずに歩き続け、ある時突然ここは何処???状態に陥ります・・・

標識のあるハイキング道を進む限り、どこかに着き、そこには地名のついた標識があるはずです。多くの場合は集落か、うまくいけば公共の交通機関があるところに着きますが、たまに行き止まりのどこかとか、「頂上」ってこともありえますよねーーーそれはさすがに途中で気づくかなあ。上り続けるからね。

地名がある標識はそれなりの間隔で出てくるはずですから、そこで地図と照らし合わせることで、間違いに気づいて、思ってたとこと違う!場合はそこから次の一手を考えることができます。市販のものでもダウンロードしたものでも何でもいいので知らないところを歩くならば地図は持っていたい。

迷いやすいのは標高の高い山地帯を歩く時よりも(森林限界点を超えている場合は見通しが良い)、人の気配がする里山や里森。多くの小道が交錯しているのに木々が生い茂っていて見通しがきかない。マウンテンバイクが勝手に「造成」する道も要注意です。

日本にもある保険会社のチューリッヒが主催の健康増進コース

ハイキング道と紛らわしく、またしばしばハイキング道のすぐそばにあるのがアスレチック装置が出てくる道です。日本の公園でも時折見かけますが、吊り輪とか渡り棒の類が距離を置いて配置されていて、一周すると筋力・平衡感覚が鍛えられるという、健康保険会社が健康増進を目的として主に町から少し離れた森の中に作ったものです。

多くが黄色の表示のハイキング道とかぶってるのでハイキング途上で出会うのだ

Helsana TrailとかZurichとかの名前で、多くが黄色の表示のハイキング道とかぶってるのでハイキング途上で出会います。黄色の表示のハイキング道と同じコースの場合もあるし、途中から分かれることもあるし・・・これが出てきたら、惑わされないように、強い心をもって黄色の標識を追いましょう。

また、黄色の表示板だけど 地図に載ってるハイキング道とはちょっと違う、町などが独自で整備しているハイキング道というのもあり、表示板が似ている(ほぼ同じだったり)だけに大変に紛らわしい!!!

例の牛柵。石積壁バージョン

そして放牧動物。牧畜地帯を横断する際、牛や馬などが放されていたら、可能な限り距離を保って歩きましょう。しかしながら、道の真ん中を彼らが占領している場合、まず、標識の方向を確認し、我がたどるべき道の方角を見定めてから動物を避けるように大回りをします。最初に大体の方向を見ておかないと道を見失う恐れがあります。

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