前回登場したUncle Ben’sマークのパック米。COOP以外のスーパーでも売っていて、これはDennerで値引きの時に試しに買いました。2人分で1.8フラン。
購入したのは2020年、このすぐ後アメリカでBlack Lives matterが強く問われる事件があり、このパッケージのイラスト(長年こうだったらしい)ってどうよ?となり、今はこの黒人のおじさんのイラストではなりました。アメリカ南部クレオールの食文化をイメージしてるのだと思うけど。
調理済みがパックされているので鍋か電子レンジで温めればOKという、玄関開けたら2分でご飯。
Uncle Ben’sのパック米は試しに買ったものでして(コロナ禍で食糧備蓄しようかな、とも思った)、私は普段はMIGROSの1キロ袋を購入してます。時々2割とか3割引きになるのでその時を狙って。結構大量に備蓄していて、棚に隙間ができると少し不安になる・・・精米したてのお米なんて夢の話。
日本からスイスに来た時、日本のお米に一番似たタイプ、と聞いたのがこれ、San Andrea。リゾット用とありますが、日本のお米と同じ水加減で普通に炊飯器なり鍋で炊いて、食べています。日本のお米と比べてはいけない!ですが、炊き込みご飯にしたり、炊き立てを熱々で食べる分には別に気にせず美味しく食べてます。おにぎりにもしてます。
普段はS. Andrea、カレーライスに良く合うジャスミンライス、それにビリヤニ用にBasmatiの3種を買うくらいですが、この機会に色々買ってみました!といってもMigrosの袋シリーズから。値段は2022年7月現在の定価。私が愛する日本コメに一番近い品種が一番高いわけじゃないことに軽く衝撃を受けました。日本の米は世界基準じゃないのか。
あ、それでも種類はそれほどない格安スーパーの場合でもS Andreasとジャスミンライスの二つは必ず置いてありますから広く愛されている米だと思いたい。袋にある原産地は、ジャスミンライスがタイ、バスマティ米がインド、リゾット用のは大抵イタリア。米は11世紀にアラビア人によりスペインに入り、ほどなくしてイタリア北部のポー川流域で栽培されるようになったそうです。ありがとう、その頃のアラビア人、スペインの人。今年の夏の異常猛暑でイタリア北部の米作地帯が大変なことになっていて(米作に限らずだが)、心配。
リゾット用の米はS.Andreaと合わせて3種並べてみました。Ribeは”Parboiled”で黄色がかった色合いです。Parboiledは精米方法の違いで栄養価に勝るとの考え方もあり、東南アジアやアフリカでよく見られるとの記述を見ましたがスイスでも普通に売ってます。スイスに住むアフリカやアジアから来た人々の人数を考えるとそうかも。リゾット用は短い粒が特徴、イタリアで栽培されている米は約200品種、代表的な7つそれぞれが味が浸みやすいとかか形状を保つとかの特徴があるようですが、うん、わからない。記載されてる推奨茹で時間もちょっとずつ違ってます。
左の緑のパッケージはミルク粥用(産地イタリア)で更に短粒、右端はワイルドライス(産地アメリカ、イタリア、タイ)。
最後に、日本食材専門店で売ってる「日本米」。お客さんが来た時などここぞという場面でちらし寿司などを作るのに。カリフォルニア米NISHIKI(錦)。4.75キロで34フランであります。日本産のお米はさらに高い。美味しいからねーーー
私にとって日本のお米は別格に美味しい。でも、スイスにおいても他の国においても、他にも色々な種類のお米が食べられていて、皆さんそれぞれの料理に合う米を選んでいるらしい。そして日本のように野菜でも果物でも次から次へと改良された新品種が出てくる国は珍しいのだろうなあ.
参考:イタリアのリゾット米解説
https://www.sustainableeurice.eu/european-rice/varieties-in-italy/