ワインを買おう(8)Dégustation 試飲の店は様々

前回ご紹介しましたTour Lombardeは料理をガッツリ楽しむというよりは一杯飲みに来る場所でした(他にお客がいなかったので確信はないけれど)。この地域の観光サイト「Les Coteaux du Soleil(太陽の丘のブドウ畑)」の Dégustationができる店:(地元の)ワインを飲んで料理が食べられる店りストにも載ってる、Vetrozの教会の向かいにあるレストランLe Relais du Valaisは36番のハイキング道の途上にあり、休憩を兼ねて寄ってワインを一杯飲みました。

Relais du Valais 1736年建築の建物をVetrozの市民が買い取ってレストランに。

天気が良かったので中に入らずに外のテラス席に直行したので内部はトイレに行ったときにチラ見した程度ですが、HPによると雰囲気のある石積みの壁にずらっと陳列されたワイン。だからすごく期待して行ったのですが、私の「赤ワイン1杯ください」に対し、ウェイター「ガメイとメルローのどちらにしますか」。スイスでの赤ワインの大きな割合を占めるのがGamay(ガメイ)とMerlot(メルロ)、それにPinot Noir。しかしMerlotはTicino州が主産地でValaisではそんなには栽培されてないはず。

Relais du Valais

数か月前からValaisのワインを学んで(!)きた私としてはせっかくのValaisのブドウ畑のど真ん中に来ているのだからここでしか飲めない希少種を・・・と思って期待値が高かったのですが、そりゃあアジア系の女が「赤」と言ったらとりあえずGamayなどお手頃価格のを勧めるよなあ。Cornalinとか知らないよなあ、普通。大体GamayやPinot Noirなどは栽培が容易で収量が高いから旧来種を圧倒するように普及したのであって、固有種、希少種は栽培が面倒だったり収穫が少ないかなわけで、お値段高くなります。前回のAmigneとGamaretが高めだったのはそういう事情。なお、この店で二択から選んだGamayは一杯4フランと手頃で、しかも美味しかった(ワインリスト持ってきて、とは言わずに流れで二択から選んじゃった私)。だから普通は問題ないのだ。ちなみにRelais de Valaisは料理が主体の店で(それに加えて地元ワインもバッチリ揃えてます的位置付けか)がっつり前菜からメイン、デザートまで食べられますが、ワイン一杯、コーヒー一杯だけでもOKなのは本当にありがたい。

Valais州でもドイツ語圏(つまりWallis州)の観光地4星ホテルのレストランの壁にあったワインリスト。お値段高めであった

特に飲み物だけの時はメニューを持ってきてもらわずに口答で「コーヒー」「ロゼワイン」とかで済ませちゃう傾向がスイスでは強いように思います。値段確認しないので、時には会計時にギョッとすることもありますね。あの時私はワインリストを頼むべきだったのかもしれないですが、大体スイス人だってValaisにおける固有種、希少種のブドウ品種の存在を知らない人のほうが多いんじゃないかと思う。こういうのは外国人の変人(私のことだ)のほうが強いかも。

Renversé(熱い牛乳ベースのコーヒー)とRouge(銘柄等指定なしの何でもいいから的な赤ワイン)、大体同じくらいの値段

Fullyの観光サイトに4軒あったDégustation=ワインの試飲(&購入)の店の記載を見て訪問したのが最初でした。近頃は便利なもので観光協会のサイト、さらにはそこから店のサイト、ネット地図を駆使すればある程度の予想はつきますが、やはり行ってみないとわからないことは多いですね。他にも多数の地元ワインが飲める店が載っているので少しずつ、また訪問したらご紹介します。

また、Valais Wine Pass(49フラン、1年間有効)Valaisの提携店数十軒で10杯(100mlを10杯)ワインが飲め、ちょっとした特典もあるようです。今まで紹介した場所ではLa Tour de LombardeFol’terresが含まれてます。

https://www.vinum-montis.ch/fr/valais-wine-pass-888.html

ArdonからContheyにかけてのワイン関係マップPDF:https://www.lescoteauxdusoleil.ch/data/documents/Cartes/CarteBalade_Coteaux.pdf

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