スイス国籍の取得について:「Die Schweizermacher」補足

イタリア、ドイツ、スイスは多重国籍を認めているので、スイス国籍を取得してもイタリアやドイツ等の元々の国籍を放棄する必要はありません!!!そのこともあって、スイスに移住して何年か経って申請資格が得られると、そうした二重国籍三重国籍OKの主にヨーロッパ諸国出身の人たちはドンドンスイス国籍取得に挑みます。スイス国籍取得は映画が作られた当時よりもずっと難しくなっているらしいけど。私の場合、スイス国籍を取得したら日本国籍を放棄しなければならないので(スイス側は問題にしていないけど日本側の掟)、私は申請していないです。

スイスの国会議員であっても二重国籍問題なしです。2022年の連邦大統領(1月1日より1年任期)Ignazio Cassis(イグナシオ・カシス)氏はイタリア人の両親のもとスイスで生まれ、15歳でスイス国籍を取得、スイス・イタリアの両方の国籍を持っていました。2017年9月にConseil Fédéralという7人いる閣僚の一人に選出されたのですが、党内での閣僚の選出選挙の前に、閣僚ともなるとさすがに国益に関わり差支えがある場面もあるのでは、との意見も出てイタリア国籍を放棄しました

一方、その時決選投票になった3人のうちの一人、Maudet氏はスイス・フランス二重国籍で、こちらは国籍放棄せず。閣僚に選ばれたのちに必要と判断されたら放棄すると声明しました。Maudet氏は閣僚選挙には落選。その後アブダビへの招待旅行の旅費の支給を受けていた疑惑で今は議員辞めてますが(去年春の選挙で落選したけど長いこと批判されても議員で居続けた)。

Cassis氏はスイスのイタリア語州Ticino出身。閣僚7人は政党、男女比率、語圏のバランスを考慮して選ばれ、イタリア語話者の閣僚は1999年を最後に、大統領は1998年を最後に出ていませんでした。Cassis氏が所属する政党からの閣僚が辞任し、長いこと空白期間があったイタリア語話者のそれなりに経験がある議員としてうまい時期に居た、というのが選出に大きく作用した、といっても過言ではないでしょう。

スイス国籍取得について、2017年2月の国民投票で「3世代目以降の移民を対象にスイス国籍取得条件の緩和」が60.4%の賛成で可決されました。

スイスのために働いた外国籍の子孫でスイス社会に十分に溶け込んでいる者、つまりイタリアなどからの移民の3世以降が対象になります。

2015年と少し古い統計になりますが、スイス人の20%にあたる140万人が二重国籍(スイスに加えてほかの国籍を持っていつ)です。二重国籍者のうち87万3千人がスイス国内に、残りは国外に住んでいます。またスイス国籍所有者のでスイス外に住む87.2%がスイス外の国籍を取得している。最も多いのはアルゼンチンでの92.1%、フランスとイタリアの83%だそうです。

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