ドイツ語の こんにちは と ありがとう は Guten Tag(グーテン タグ)とDanke(ダンケ)ですが、
ドイツ語のスイス方言でのこんにちは、ベルンなど西側ではGrüessech(グルエッサ)、Zürichなど東側ではGrüezi (グルッチ)が使われています。西・東と大雑把に分けましたが当然ながら「グルッサ」「グルエッサホー」などバリエーションは豊富です。まあ、 グルッチ か グルエッサ を覚えておけば大丈夫です。Hello(ハロ)も良く使われますね。
GomsではTag Wohl(タグ ヴォール)、ZürichでもGrüezi Wohl(グルッチ ヴォー)というそうです。Tagは日、Wohlは良い、の意味です。
ちなみに家族間など、親しい人の間では Hoy! ホイ!も使われます。
Danke Vilmor(ダンケ フィルモ-ァ)はスイス限定語(ドイツの人にとっては古めかしい言い方だがスイスでは現役の言葉)なので、これを言うと 喜んでくれるかもしれません。もちろん ダンケ シェーンでもダンケだけでもOKです。他にはメルシー、これってフランス語のMerciのようですが、フランス語ではrの音が喉の奥で聞こえるか聞こえないかな感じなのに対して、スイスドイツ語のメルシーはむしろ、カタカナをそのまま日本語風に読んだのに似てます。
Dankeと言われたら、どういたしましての意味でBitte(ビッテ)と返しましょう。Bitte bitteと二回繰り返すのも良くあることです。Bitteは英語のpleaseでもあるので、たとえば狭い道ですれ違う時に、お先にどうぞ、と相手を先に通す時には「どうぞ」の意味で「bitte」と言います。その時は、お返しに、Dankeと応えます。また店での注文時には「ein Kaffee bitte コーヒー一杯ください」と物の後ろにBitteをつけると感じが良いです。
お店を出る時などに言う「さようなら」は普通のドイツ語だったら「アフィダゼーン」ですね。簡単に「アデ」、またはAdieu「アデュー」、チャオでも結構です。疲れて声も出ないというのなら手で軽く挨拶、という手もあります。
グラウビュンデン州の一部で使われているロマンシュ語でのこんにちは はAllegura(アレグラ)です。レーティッシュ鉄道と姉妹提携しているのが日本の箱根登山鉄道。2014年には新型車両アレグラ号が登場しました。ちなみにこの年は日本とスイス修交150年でした。
山での挨拶はどの程度するのか?事情は日本と似ています。「一般観光客」が多いロープウェーやケーブルカーの出口周辺では、ほとんどしないのが現状です。
一方、いかにもな観光地じゃない所ですれ違ったり追い抜いていくときのご挨拶は欠かせません。まあ、長い間一人で黙って歩いているところに人にあったら、「おぉ、人間だ~」と自然に声をかけたくもなります。
自然の中での「邂逅」じゃなくて町中の歩きであっても、小さめの集落の場合は、すれ違う時に挨拶をすることがとても多いです。四季を問わず、実に頻繁に軒先や庭先で陽にさらされるのが好きな人たちなので、彼らの家のすぐそばを通る時、目があったら、合わなくても、挨拶をしておいて損はありません。ハローでもボンジュールでもなんでもいいんです。私たちが彼らのテリトリーにお邪魔しているわけですから、「怪しいもんじゃないです~」感はアピールしておきましょう。
日本ではほとんど必要が無いけどスイスではした方がいいのが、店に入る時の挨拶です。商店、レストラン、黙って入らないで一声かけましょう。ここではお客様は神様ではありません。従業員もマニュアルで動いているというより、もっとずっと自分の意志で動いているので、出だしでちゃんと「私は怪しくないです」と見せた方が、まともな扱いが期待できます。そして物を売ってもらったりサービスを受けたら、お礼とさようならの挨拶をしましょう。金払ってるのに何で私がお礼を言うのか?ここではそういうものだからです。
何故店で挨拶をするのか?それはこれから人間と人間との間のやり取りを始めるからです。日本ではレジなどでの神業店員が称賛されますが、こちらにはそんな人いません。ついうっかり一気に注文をまくしたてると相手もパニックに陥ります。一呼吸おいてゆっくりしゃべりましょう。レジなどでもたついても比較的寛容な目で見てくれます。私も向こうも不出来な人間だもの。
コメント
よく分かるように、説明文を書いていて、いいと思います。
分かりやすくかけていたと思います。
よく分かるように、かけていたと思います
ありがとうございます!