Via Sbrinz(18)Wallis/Valaisの木の家

遠くからでも目を引く黒い木の家はGoms(ゴムス)をはじめとするWallis州の主に東側で見られ、用途ごとに形状が異なります

まずは住居。これは割と普通かな?土台は石で、殆どの家には地下室があるので見かけより容量があります。

St-Martin 1409m

屋根に対して家の正面は基本的に傾斜に面して建てます。そのため斜面に密集しながらも家の向きはそろってます。

木材だけで出来てるように見えますが、実は内部は石材も多用して頑丈です。築数百年の現役の家もザラ。

次の写真は干し草小屋です。後述する高床式にする土台(pilotis)がないのが特徴です。建物の中では簡素な作りで、干し草が一つの小屋に収まりきらない場合には、二軒目が住居から離れた牧場にポツンとあります。

一方こちらにはpilotisと呼ばれる丸い石の土台があり、床下に空間が出来てます。高床式にすることで齧歯類の侵入を防いでいます。となると中にしまっておくのは干し草よりもっと大事なもの、箱に入った小麦や晴れ着などの貯蔵庫ですね。貯蔵庫の特徴としては(1)高床式(2)小さめ(3)壁を形成する厚板に隙間が無い(4)扉が複数あることも多い →数軒で共有することもあり、いくつも扉がある時は家ごとに扉が割り当てられています。これは扉は見えないけど小さいし木材が隙間なく渡されてあるので貯蔵庫に違いない。

倉庫の中でもRaccardという小麦倉庫では小麦を貯蔵するだけでなく麦打ち場があり、半分が隙間なく渡された材木、もう半分では風通しを良くするためにラフに梁が渡してあるのですぐわかるそうですが、よくわからない!ちなみに小麦倉庫は貴重品倉庫に比べて大きいそうです。あ、小さい貯蔵庫にも小麦は入れます。

Ausserberg(Valais) 2014

これらの写真を歩きながら撮った時には建物についての知識はなく、今になって用途を推測しているのですが、正直言ってわからないのも多いです!ヒントもう一つ、小麦倉庫のそばにはパン焼き窯、水車、木を切る作業所などがあることも多いそうです。壁についてるのはそれっぽいかしら?

Ausserberg(Valais) 2014

また床下は羊(寒さに強い)を冬場にかくまっておくスペースにもなるそうです。

Gluringen 2013

このように左の住居の隣に保管庫が並んでます。これはEuseigneとSt-Martinの間、集落から離れてポツンとありましたが、高床式なので干し草置き場じゃない。となると貯蔵庫かつ牧畜とかブドウ収穫時の季節労働者の寝起き場として使われるのかもしれませんね。

Vernamiege

なお、AusserbergはBrig(/Brigue)のちょっと西にあります。EuseigneーSt-Martin-Mase-Vernamiegeにかけては58番の道、Chemin des bisses の一部です。Euseigneでは自然の造形、ピラミッドが見られます。建物だけでなく全体としての眺めも一級ですので是非どうぞ。

Chemin des bissesの概要:

https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route-058.html

写真は2013年、2014年撮影

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