前回の写真の前年の6月下旬、住んでたジュネーブを朝に発って13時20分駅から歩き始めました。日本での山登り経験がある方は遅い出発と感じられるかもしれませんが、天気さえよければスイスの6月は遅くまで明るいです。実はこの日はそれほど天気良くない、曇りなんですが。Hospentalは無人駅なので車内で「次降ります」のボタンを押さないと停まりません。
町の中心を抜けて、ちょっと上ったところ。下に見えるのがHospentalの町。Reuss川の支流Gotthardreuss川沿いを歩きます。登りは意外にも緩やか。この辺りは牛の放牧地。
右の上手に車道が走ってます。ちなみに1982年に開通した車用トンネルのほぼ上を歩いてます。
道の上を雪解け水が流れてきます。手前左の茂みはアルペンローズ。もう少し後、7月中旬くらいにはピンクの花を咲かせるはず。
Mätteliのバス停を過ぎると、上の地図上の西にWinterhorn(独)/Pizzo d’Orsino(伊)との文字の下に破点線が東西に延びてます、これが州の境。
Web地図上で拡大すると、こんな感じに破点線はピンクの線になるのですが、その手前、川を渡る車道(南北に延びる肌色の太線)をくぐって渡ります。
岩がゴツゴツしていて急流ですが、ご安心を。上の写真の右下にちょこーっと見えてるのが橋をくぐる柵付き歩道。ここの手前で車道は新旧の二手に分かれています。古いほうは川に沿うように。新しい方は、かなり上方をまっすぐに。また新道は、地図でこの先Gallaria artificiale scaglioniとあって表示があるように、雪崩や土砂崩れ除けの屋根がついた半トンネル状の部分がある道です。
Tunnel(独)でなくてGalleria(伊)。そう、今度の州はイタリア語圏。上の写真で道の横にある石碑が州界。歩きの道は旧道に沿って続いています。
この先はTicino州。裏側は、さようならUri州。UriとValle Leventina(Ticino州となる前のこの先の地方の名)との境界は1331年に確定しました。州境界のところで既に標高は1900mを超えてるので、あとちょっとです。
旧道を少し離れてみたところ。石を組んだ(石垣のような)壁が見えます。ここから先はラバや人間が徒歩で通った未舗装の道(今ハイキング道として私が歩いている道)、1826~1830にかけて造られた馬車や車(一番最初の自動車は1895年)用の道で今では酪農などに従事する地元民や観光客の車と自転車が使う旧道、それに1953~1977年にかけてつくられた13に及ぶ橋、トンネル、雪崩除けの覆いを備えた新道の3世代の道が見られます。
Via Gottardoハイキング:この区間の公式サイトはこちら
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