Via Gottardo(31) Gottardo峠に着いた!

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GöschenenとAndermatt間の峡谷に橋がかけられ安全に通れるようになって初めて、最短距離で南に向えるGottardo峠経由の道は「使える」道となりました。

段々荒涼としてきた

以前書いたように、スイスという国の基となった三州が契約を結んでハプスブルグ家に対して共闘したのは、この峠の通行を巡る利権のためでした。1231年、Uri州は峠の保守を請け負う代わりに当時の皇帝にのみ従えばよいとの契約を結びました。よって峠の権利を狙う他の勢力は排除しなければなりません。

この道を、荷を乗せたラバとそれを曳く人などが通り、通行量が増えるに従って表面が石畳や花崗岩で補強され、道幅も3m程度まで広がりました。13世紀には年間1万2千人が通る道でした。

ブレーメンの修道院長がローマに巡礼に行って帰る際に通ったのが、「峠を越えた著名人」の最初の記録です。1500年、FlüelenとBellinzonaは30時間の道程でした。

峠への道の保守整備はUriとTicinoの両州に任されていました。1830年に馬車が通れる「車道」が、そして1977年にはまた新たな車道が建設されますが、600年は今ハイキング道となってる道が歩かれてきたんですね。新旧二本の車道の間を歩いてきましたが、二本の車道が合流する、広々と開けた平らになっているところから旧道舗装路、湖の間を歩きます。ここには大小40の湖があり、主要河川の水源となっていることからヨーロッパの給水塔とも称されています。ここからViel Quellen Weg:Rhin, Reuss, Rhone, Ticinoの4つの水源を巡る全長81㎞のトレイルも出ています。険しいところも無くとても歩きやすい道で、淡々と歩いてたらいきなり峠でびっくりした記憶があります。場合によっては悪天候のなか重い荷を背負ったりラバ連れて歩くのだから、そうじゃなきゃ「選ばれる道」にはならないので当然ですが、箱根の二子山の方がずっと、きつかった。日本の山小屋の歩荷で荷を上げる人ってえらい。

この雪の回廊が開通したとのニュースを見たのが6月の初めで歩いたのが6月下旬。峠を越えたLuganoであったコンサートとセットにしたのでこの時期に歩いたのですが、若干早かったな。空曇ってて写真が暗いですね。暑くなくて楽には登れました。Hospentalから参考所要時間通りの3時間で到着。7月に入ると晴天率がずっと上がって花も咲くし、青空に映える湖が美しいですが人も車もバイクも増えます。

左手の建物は昔の軍事要塞

Passo del San Gottardo(イ)/Gotthardpass(ド)標高2107mの峠、なんとなく過ぎちゃって写真がないな。広々していて何となく歩き続けてしまった。左手に見えるは昔の軍事要塞、右に見える建物3軒はホテルと博物館、それにバス停がある場所です。

写真が暗くて岩の塊にしか見えませんね。1927年にこの近くで亡くなった空軍パイロットAdrien Guexを記念する碑で、鷲?かなんかの鳥が頂に載ってます。

歩行、写真は2012年6月下旬

Passo di Gottardo情報サイト

https://www.discover-the-heart-of-switzerland.ch/

ロングトレイルVia Gottardonoこの区間のハイキング公式サイトはこちら:

https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route/etappe-0985.html

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