川沿いにはもう一つZermatt駅、Zermatt (Talstation Sunnegga)駅があります(地図上の黄緑色)。
最初から最後までトンネル内のケーブルカー
乗り場
着いた先が標高2288mのSunnegga駅<S>。割引なしだと片道18、往復26フラン。Sunneggaの先もBlauherd(2574m)、Rothorn(3103m)とロープウェーを乗り継げますが、ZermattーRothorn間は片道48、往復74フランですから、高いよね。
Zermatt鉄道駅(1)の道を挟んで向かいから発車しているのが、登山列車Gornergrat Bahn(紫色の線)。
最初は町中、家々というか巨大な建物の間をゆるゆると、途中から木々の間、
やがて荒涼とした中を終点のGornergrat(3089m)(地図下端)まで。(運賃は往復88~126フランと閑散期と繁盛期で幅がありますが、7~8月は126フラン・・・)。
降りると眼下にはGorner氷河。40分も乗ってたから(厳密には33分。盛ってしまった!)さぞかし遠くに来たんだろうなあ、と思ったら意外にも、Zermatt町内から5時間位で歩けます。線路がクネクネしているので、それほどは遠くには行ってなかった!またGornergratとSunnegga(S)間も赤や黄色の線(ハイキング道)でつながっています。こちらの方は標高差がより小さいです。
青■印の「駅」の多くはスキー時の冬季限定で夏季には赤でバッテンを付けた所は運行がないですが、夏季節でも頑張れば歩けない距離(高低差)ではないです。ロープウェーやリフト駅の多くにはレストラン、トイレが併設されており、各駅から発着し、駅間を結ぶハイキング道は多岐にわたります。観光客が桁違いに多い分、その点の利便性はあります。
私も日本では「乗り鉄」でした。地方ローカル線の車窓をボーっと眺め、そこが盲腸線だったら終着駅まで行って、そのまま帰ってきてました。途中下車しようなどとは全く思いませんでしたが、スイスの列車沿線では容易に途中下車して一部分を歩くことができます。Zermattの場合、高い運賃払って混雑している列車で往復するだけではちょっと悲しい。列車を降りよ、歩こう。
登山列車やロープウェーの移動距離や登攀高度を考えるとZermattが特別に割高というわけではないのかもしれません。ただものすごく高いところ、遠くまでロープウェーが整備されていて、ついつい最後まで行きたくなってしまうのは確か。そして同じスイスの観光地でもサン・モリッツや、Zermattのすぐ隣の谷のサースフェーなどは宿泊するとロープウェーなどが無料になるカードがもらえるのですが、Zermattはそうした割引制度がないんですよね。何もしなくても人が押し寄せるからねえ。
写真は2012年10月、2022年8月