水不足と人口増

今回の話はまったく楽しくなく、将来に絶望しそうになるかもしれませんのであしからず。

今年の夏はスイス観測史上最悪の高温渇水だったが、私が住んでる近くのレマン湖の水位はそれほど変わらず、観光船は通年通り運航していた。
レマン湖に注ぐローヌ川には、高山の氷河が融けた水がジャンジャン流れ込んでいたから。氷河は一度融けると復活しないので(今後氷河期でも来ない限り。それはそれで困る)、いつかは氷河は全滅し、そうしたら水力発電も壊滅・・・一説によると今世紀末にはスイスには氷河がひとかけらも無くなるらしいが、近年の融けるスピードは予想以上!
ちなみに高山からの雪解け水の供給が無いスイス北部、チューリッヒ近辺などの湖は水位が低すぎて、船が航行停止とかマジで大変な事になっていた。船は観光以外にお仕事関係でも使うのに。加えて、スイスはヨーロッパの給水塔と呼ばれるほど、スイスの山塊を水源としてヨーロッパの水運を担う大河が流れ出ている。ここから水が出なくなったらヨーロッパ全域が危ない。
小さな山国で、人が住める平野が少ないのに人が増え過ぎ。私が住んでるスイス西部もひどいと思ってたけど、チューリッヒ近辺は別次元で家建てまくりだった。
高収入の磁力はすごくて、外国からどんどん人が入ってくる。移民(私もだ!)も難民も。観光地も駅もどこもかしこも10年前とは比べ物にならないほど人であふれている。人口は力だけど、さすがに限度がある。電力・食料・水資源がそのうち足りなくなる。

フランスの高校生のデモ、学校施設の老朽化と教員不足を訴えているけど、実はほとんどのスイスに住む人が知っている事実として、ものすごい数のフランスの教員がスイスの学校で働いている。スイスでは外国籍でも公務員として働けるのだ。政府機関でも!学校関係だと、フランス語はむしろスイス人より堪能(早口)。スイスなら高給で扱いも段違いに良く、校舎もまとも。ドイツで近頃行われた地方選挙でも学校教員の不足を政策に掲げた政党が票を伸ばしたし、ドイツ語圏スイスでは間違いなくドイツ人の先生が大勢働いている。

教師だけじゃなくて医者も看護師も介護士も、その他諸々の職種にフランス人に限らず外国人がスイスに大勢働きに来てるんだけどね。

特に医者にとってスイスは楽園。それなのに何故スイスでは診療を受けるのに何か月も待たされたり新しい患者は受け付けないと言われるのか謎だ!
一昔前のスイス人は本当に質素によく働いて、お金を貯めこんで老後に備えていたと感心する。スイスに住む人たちがここまで「金持ち」になったのはそれほど昔からのことではないのだが、押し寄せる移民・難民の皆様にとっては、スイスには金の生る木でも生えているのだとおもってしまうだろう。スイスもちょっと前まで貧しかったーーーと言っても信じてもらえないだろう
先祖代々スイスで生活していたひとだって、これからのスイスに住む人は旅行の事しか頭に無く、それほど働かないし。スイスの栄光も長くはないかも。
というか、何もかも値上がりで、ほとんどの人にとって普通に暮らしが大変だーーー

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