地下階には物置、洗濯室、核シェルター

外からは見えなくても、スイスの建物の多くには地下階があり、住民それぞれの物置や洗濯スペース、そして場所によっては核シェルターがある。

以前住んでた集合住宅の洗濯室。半地下に洗濯機と乾燥機。コインランドリーのようにプリペイドカードで使用

私が現在住んでいる集合住宅には3畳くらいの物置部屋、6畳くらいの洗濯スペースが各家庭ごとに割り当てられているが、前住んでたところでは各自2畳くらいの物置スペースはあったが洗濯機、乾燥機それに干すスペースは共用だった。そう、スイスではベランダで洗濯物を干すのは基本的にNGとなっている。とは言っても、ベランダの柵を越えない高さに干して外から目立たないならば大概文句は言われないと思う。

集合住宅地下にずらっと並んだ物置スペース。仕切りが木の板で、何となく中の状態が分かるのは良くあるパターン。各自南京錠で鍵掛ける。

共用洗濯機についてはアパート探しの時に、まず確認する点だ。空いてれば自由に使えるところと、各自に決まった時間が割り当てられている所、アパートによって違う。共用で時間が決まっている場合、大概は週に一度の割り当てがあるはずだが、一度だけ、2週に1度しか使えない集合住宅があったな。古い建物だったが。前のアパートでは9家庭で洗濯機、乾燥機それぞれ1台を共用していて空いてれば誰でもOKだった。共用が嫌な場合、自分で部屋に洗濯機を導入するのだが、ドラム式洗濯機が主流で高価。

Bexの町の中心の学校

物置と洗濯室、それにセントラルヒーティングなど暖房関連の装置や共用電源の何か重要そうなのも地下にあるので浸水するとダメージは計り知れない。2023年は2022年に続き夏は旱魃状態だったのに、11月、12月と記録的な多雨が続き、土砂崩れ、それに浸水被害も頻発した。気候変動の影響はスイスでも顕著、数年に一度の規模の自然災害が年に数回に増えるらしいので大変だ。

建物じゃないけど、これは何かというと、

さてスイスといえば地下に核シェルターがあって2週間分の食料・飲料が備えてあっていざとなったらそこに避難すると聞いたことがある人も多いだろう。

車両の重量を測る装置。トラックは不可とある(Brent)5トンまで

知人が住んでる地域は平坦なので川の水が滞留して普段から地下に水が溜まっているそうだ。
アパート建設を申請した際、核シェルターをつくれと自治体から要請があったのだが、掘るとすぐ水が溜まるので無理ですよ~と証明したら、あっさり無くてもOKになった。核シェルターは入り口(これは普通に地下階の廊下)の他に、空気穴?用など複数の通気口が必要なので水が溜まる場所では色々面倒なので免除されるらしい。

こちらはVilleneuve(VD)駅前の重量計。小屋の前のスペースに車を停めて測る。正面の建物は学校

地下階は普通に使えて、周囲に水があるからか夏でもとっても涼しい。核シェルターをつくるとその分、物置や洗濯スペースが狭くなるし、核シェルターの管理を考えると免除されるなら設置しない傾向にある。少し前から新築建物での核シェルター設置要請は随分と緩和されたらしい。

30トンまで

核シェルターの現実については次回

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