ヨーロッパの町に泊まる。窓から見える教会の尖塔、風に乗って聞こえてくる鐘の音。しみじみ風情。しかし時には宿が教会のすぐ隣だったりし、そして時には鐘の音が夜中も構わず鳴ってることもある。
先日ラジオの番組で、夜間にも昼間と変わらず鐘を鳴らし続ける是非について討論していた。長いこと聞いてれば慣れる、教会堂の修理で音が無くなると却って眠れないという人もいれば、地元民でもうるさい、せめて夜間はやめてくれという人もいる。昔は時計代わりだったが今は要らないじゃないの。
以前スイスのどこかで夜間の鐘を控えてもらうよう裁判を起こしたけど認められなかったという話もあった。そう思ってたのは私だけじゃなかった!今年の夏、泊まった小さな山間の町、宿は教会のすぐ裏で、真夜中も変わらず15分おきに鳴る。それどころか午前0時には大幅増量。午前1時、2時、3時とご丁寧に知らせてくれる鐘。羊ならぬ鐘の音を数えてしまい、眠れなかったーーー
私の住む町の教会は昼間は15分おき、夜9時に10分くらい乱れ打ちの後は朝までお休みで素晴らしい!クリスマスとか1月1日とか、特別の日には午前0時に鳴らし続けるけど、それはハレの日の特別感があってよい。
知り合いの地元では昼間・夜間に関わらずの15分ごとに加えて、午前0時と朝五時半に15分間の打ちっぱなしがあるそうだ。いやはや。でも慣れると言っててそれもまたすごい。それに比べると日本のお寺の鐘の音は普段は控えめだ。除夜の鐘は108回かしら?
ちなみに大晦日の晩、新年の始まりには、場所によっては自治体の花火。これは15分くらいで終わるはずだけど、個人が勝手に鳴らす打ち上げ花火と爆竹は年々大掛かりになり、いつまでもうるさかったりする!!!
あっという間に次の年。2024年、皆様のご健康とご多幸をお祈りします。
Via Francigenaは何回かお休みし、旧年中の雑感を、数年来趣味で撮りためたが披露の機会のなさそうなスイスの「学校」とその周辺の写真を付けてお送りします。つまりしばらく本文と写真がほぼ関係がないです!
学校の写真は、以前「スイスの若者の就職事情」について書いた際に、後半はローザンヌ近辺の学校の写真を載せ、それ以来、見つけたら撮るのが習慣になっているので。