Via Francigena(52) クイーン スタジオ エクスペリエンス

今回はQueen Studio Experience。上からM(Marché Couvert)、F(商業施設Forum)、C(Casino Barrière Montreux カジノ バリエール モントルー)。カジノの最寄りバス停は赤枠で囲ったバス停Montreux, Casino。トローリーバス201番はVevey, FuniculaireからVilleneuveの先のRennazまで41の停留所。小まめに停留所があって便利です。

Freddieの銅像からほど近く、ガラス張りの外観が目を引くカジノ。その数奇な経緯について、ちょっと長いですが私は書きたい!今までに何軒かのスイスの「カジノ」が登場していますが(OrbeLausanneVevey)、大昔はともかく近代のスイスのカジノでは現金を賭ける行為は長らく禁止されていました(1993年の国民投票で72%の賛成多数でようやく解禁)。ところが1881年に建てられたモントルーの最初のカジノKursaalでは、例外的に賭博が許可されていました!賭博の収益で名指揮者Ernest Ansermet(アンセルメ)率いるオーケストラが常駐してオペラやクラシックのコンサートが開かれており、これに惹かれてストラヴィンスキーやラヴェルといった大御所がモントルーに滞在。Kursaalは音楽ホールとしての役割が大きかった!Ansermetの名はカジノ前の湖畔の道に残っています。

建物は1946年に市に売却、クラシックオケ消滅、ジャズ、ブルース、ロックのコンサートがとって代わります。1967年からはモントルー・ジャズ・フェスティバルが始まり、Casinoでコンサート。ところが1971年12月4日、モントルージャズとは関係なくFrank Zappaのコンサート中に観客の一人が信号弾を天井に向かって撃ち火災、Casino焼失!!!現在のCasinoは1975年に再建されたもの。どうりでテカテカなわけだ。

湖畔からだとレストランの入り口がありますが、目指すQueen Studio Experienceは街側の通りから。矢印看板があるので、建物の横を通って通り側へ。

2022年2月

こちらが入り口。現在はカジノグループBarriereの傘下で、正式名称はCasino Barrière Montreux。

2022年2月

ガードマンがいますが臆せず入ります(別に声をかけられることはない)。中に入ると正面に、賭け事コーナーへの入り口&カウンターがあり、ここを通るには年齢確認のための身分証を見せなければなりませんが、右側のレストラン、トイレ、そして左側のQueen Studio Experienceへは自由に行けます。

左側へ歩き、Queen Studio Experience入り口の手前。オブジェの奥にFreddieのコスチューム。

グッズが入ったショーケース。

意外にもお求めやすい(スイスにしては)お値段のもありますね(キーホルダーの値段)。

スタジオの入り口はもうちょっと先なので焦らない焦らない。

今いる位置の地図。下が湖側(波線)で上方の通り側の入り口から入って左の奥(地図では右端)に元々のMountain Studio(マウンテン・スタジオ)のドア、このパネルがある壁がありました。Queen Studio Experience、クイーンミュージアムがあるMountain Studioは1975年の再建時に造られました。1978年~2013年の間はQueen、次にプロデューサーのDavid Richardsの所有で、Queenのバンドと各人のソロの両方、また他の多くの主にイギリスロックの録音やモントルージャズの録音にも使われました。

こんな衣装や

あんな衣装。

奥にはレコーディングブースがあり、BrianとRogerが挨拶してくれる映像、それに続いてコントロールパネルを自分で操作して音のバランスを変える体験ができます。

24トラックテープレコーダー。そう、テープレコーダー。

手書きのメモとか。Freddieが関わった最後のアルバムMade in Heavenが録音されたのもここ。

入場無料!!!多分毎日開館。基本的に朝9時から夜9時まで!Freddieが創設したHIV対策基金への寄付箱が入り口にあります。

MontreuxにあるFreddie関連の場所を巡るツアーもあります(私は行ったことないですが)

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