スイスにおけるオオカミと牛とハイカー

https://www.gruppe-wolf.ch/view/data/7461/ch_2022_04_fr.jpgより。緑色がオオカミ(家族連れ、カップル、独り者)が確認された地域

スイスにはオオカミがいます!大昔はスイス全土にいた熊や狼ですが、17世紀には平野から姿を消し、19世紀後半までには山間地でも「スイス固有」のオオカミは絶滅したと考えられています。スイス固有のオオカミが最後に確認されたのが1871年、ところがその後もちらほらと、主にスイス南部の山岳地で発見情報が続きます。これらはフランスやイタリアなどから国境を越えてきたオオカミ。オオカミにとって国境なんてどうでもいいですものね。現在は山岳地帯を中心に200~300頭は生息しているのだそうです。オオカミが多く生息しているのはValais州とGraubunden州。どちらもハイキング好適地。この二州以外でもいます。やはり山や丘陵地帯のハイキング好適地。

6月11日の新聞記事で(24heures)、オオカミの気配や存在のせいで放牧されてる牛たちが以前と比べて「攻撃的」になっているので、ハイカーは注意されたし、と書いてありました。ハイカーが夜行性のオオカミに遭遇することは稀でも、昼間の牛たちには出会います。スイスでのハイキングでは、高い確率で牛放牧地帯を歩きます。牛たちのテリトリーの中を歩く機会も多いです。スイスに住む人たちの中には牛を撫でるのを好む人も多いのですが、昔のように気軽に近寄ると危ないかも、とありました。いずれにせよハイキングでは牛や羊ヤギに対しては距離を保つのが基本です。

Alpageー夏の間に高地での牛の飼育では牛が人間の監視外でほったらかしになっていることも多いです。さすがに牛は体が大きいのでオオカミが襲うことはないですが、羊などが犠牲になっています。オオカミは現在は保護対象ですが、DNA検査などで羊を繰り返し襲うようになったオオカミに対しては駆除許可が出るそうです。

牛放牧地帯を歩いていると出てくる牛柵と人間が通るための牛柵の途中につくられた通り道。形状は様々。これは回転タイプ

オオカミは基本的に夜行性なので私たちが日のある時間帯に森の中を歩く分には出会う確率は低いはずです。

今回の2,3枚目の写真はLes MossesからDiableretsへ下りてく途中。2022年5月初め。

参考:スイスにおけるオオカミの現状:

https://www.gruppe-wolf.ch/fr/Actuel/La-situation-du-loup-en-avril-2022.htm

参考:スイスにおけるオオカミの歴史:

https://www.gruppe-wolf.ch/fr/Histoire.htm

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