今日の一皿 Riz Casimir(カシミール風 米)

Riz(米) Casimir(カシミール)とは名前に反してスイス発祥の一皿で、インド・パキスタンとはカレー粉つながりからの連想でしかありません。この料理はスイスで大勢に一時に同じ料理を出すような際に便利・・・米を炊き、ソースを大鍋で用意すればOK。あ、日本でのカレーライスもそうですね。そういうわけで観光客が利用するタイプのレストランのメニューにはそれほど載っていないかも。合宿の昼飯とか、COOP のレストランなど、そういうところで出てくることが多いようです。

特徴は若干のカレー粉の辛味(それほどは辛くない・全般的にスイスで激辛はあまりない)、そこにバナナ、リンゴ、パイナップル、ネクタリン、桃、キウイなどの甘い、しかも物によってはトロピカルなイメージの果物が入っているか添えられていて、甘い・辛いの二重奏の意外性。起源については諸説ありますが、1952年にレストランチェーンMovenpick(ムーヴェンピック)で考案されたという説が有力で、1952年からメニューに掲載されてます。普通の観光客向けのレストランのメニューではあまり見かけないかもしれませんが、家庭料理として人気があります。ちなみにMovenpickってアイスクリームで有名でしょうか?今は多国籍企業ですが1947年にスイスで創設されたのですね。

果物ですが、写真はレストランで出されたものなので見た目も考慮して4種類の果物を四隅に配置してますが、家庭で作る場合はソースに肉等と一緒に入れて煮込むと手軽です。

私は先月、家にあったリンゴとバナナで作りました。そうしたら連れ合いが、今の季節だとサクランボを入れてもいいんだよね、と言いました。この場合のサクランボとはアメリカンチェリーのような、キロ10フランを切る手頃なものです。そう、スイスでは果物は高級品じゃなくて野菜扱い。

作り方の基本:バスマティやジャスミンなどの長い粒タイプの米を沸騰したお湯の中に入れ、速やかに弱火にして15~18分茹で、湯切り。

肉、玉ねぎなどを炒める。

バター、小麦粉、カレー粉を火にかけ、ルーを作る。ここに鶏がらスープや生クリームなどを少しずつ加えてのばし、とろみがついたら炒めておいた肉などを投入。さらにここでパイナップルなどの果物も投入してもよい。面倒だったら、炒めた肉・玉ネギに直接小麦粉をまぶしてスープでのばしてとろみをつけてると楽です。果物は最後に飾りにつかってもよし。炊いておいたご飯にかけます。

アーモンドの薄切りを炒ってのっけると香ばしい。

参考レシピ:

https://fooby.ch/en/recipes/12214/riz-casimir?startAuto1=4

https://www.swissmilk.ch/fr/recettes-idees/recettes/LM200609_53/riz-casimir/

https://www.bettybossi.ch/de/Magazin/Display/1066080/Riz-Casimir-Seit-1952-ein-Hit

コメント

  1. 合言葉は同じ誕生日♫ より:

    なんと独特な! 気になる一品です

    • panorama-alpin より:

      リンゴとハチミツ とろ~り溶けてる、というカレーのCMがありましたが、そこに本当に甘いものが入ってるのが不思議です。何故に果物?缶詰のフルーツポンチを水分切って入れちゃうレシピもありました。

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