Weib(ドイツ語)とwife(英語)

現在ドイツ語のWeibは「嫌な女」「押しが強くどうにも我慢がならない女」になるのでこれまた使用は要注意です。ドイツ語のWeibは英語のwifeと同じ語源で昔は「妻」の意味でしたが、これはもう30年どころじゃない、ず~っと昔の話です。「妻」がどうして「嫌な女」に変化したのか・・・以前書いたfood(英語で食べ物全般)とFutter(ドイツ語では動物などの餌の意味)と同様、語源は同じだけど現在では違った意味になっています。

Futterは洒落だか何だかで「Studenten futter=学生の餌」の名で、ナッツとドライフルーツをミックスした袋詰めのが一般名称として一般店舗で普通に売っているのは以前お話しした通りです。

Weibですが、女性活動家が「我々女性は!」などと自分たちのことを言うときには「強い女」の意味でなのか自ら「Wir die Weiber(複数形)」と言うこともあります。そしてdas Weibと女性冠詞dieではなく女なのに中性冠詞dasを用いることも・・・

Mann und Weib, und Weib und Mann~モーツァルトのオペラ、魔笛(Die Zauberflöte)の中でパパゲーノとパミーナの二重奏「Bei Männern welche Liebe fühlen」では、今までもこれからも、男と女、夫と妻の意味でMann und Weibと歌われます。200年前のオペラ作品や童話で言葉を習得する場合、現在の使い方とは異なるかもしれない、と覚えておいたほうがいいかと思います。

現在では死語になりつつあるFrauleinも、昔を描いた映画などでは出てきます。ハイジのロッテンマイヤーさんへの呼称はFrauleinです。あの時代、良家の子弟の家庭教師&お目付け役となり、世話をした子供が成人して結婚して家庭を持つと、さらにその嫁ぎ先にまでついて行って彼らの子供の世話をする、一生をクララなどの奉公先の子供に捧げた女の人たちがいたのです。

さてフランス語で、小さな女の子への呼びかけだったらMademoiselle(マドモワゼル) もありかも、と書きましたが、Mademoiselleも確実に使用頻度が減っていて、ほとんど耳にする機会がなくなっている気がします。

以前は地方によっては嫁入り前の娘と結婚した女の人では、それぞれ違う髪型、帽子、服装などが決まっていました。日本でも結婚したあとの髪の結い方、帯の締め方、着物の袖、お歯黒などで既婚と未婚が見た目で区別できていましたよね。

今のスイスでは学生でも制服があるわけじゃなし、これだけ色々な人種が混在していて、皆さん自由な服装でいると、知らない人の年齢や既婚・未婚を推し量るのは無理。

今の私だったら女児への呼びかけは敬称ではなく「Bonjour」にしますかね。あ、以前スーパーの店内で追いかけっこをしていた小学生姉妹を注意したことがあって(そのスーパーは年配者も多い店で走り回られると危ない)、その時の呼びかけは「ちょっとあんた!」って感じの強い調子の「Mademoiselle!」でした。そういう時はBonjour(こんにちは)じゃないな。500年後にはMademoiselle=クソガキ の意味にかわってるのだろうか~~~

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