Linescio  根性の段々畑

Linescio(リネシオ)はRovana谷の最初の村。標高が664mでCevioより220m高い・・・CevioからRovanaを経由したバスはまずは連続ヘアピンカーブ10個で高度を稼ぎます。地図の上部、地図から外れたところにも家々があり、地図では直線で描かれる荷物運搬用のリフトがつないでます。

村全体が25~30%の斜面上にあります。

道に沿って大別して4つの集落があります。

集落の周辺には斜面に切り開かれた畑。段々畑。石壁の長さは合わせて25㎞!2万7千m3の石が積み上げてあります。

レマン湖畔やヴァレーの谷だとブドウ畑の斜面なわけですが、ここで栽培されていたのはライ麦、麻、亜麻にジャガイモ。しかし今は2000年には農業従事者皆無。ここでみられる緑は雑草かしら。

これは家畜用の囲いだろうか。

教会は1640年建。町の中心には町から移民帰りが中心になって建てた19世紀の建物もあるが、他ほとんどは18世紀の家々なんだそう。私はLinescioに2泊し、バスで西に行った終点のBosco Grinに行ったり(標高1500mのこの地では5月上旬は雪がたんまり残ってた)Cevioに下りたりしてLinescio自体は宿の周辺をちょこっと歩いただけですが、もっと高所の山にも行けるし昔の施設も色々残っているよう。

LinescioからCevioまで歩きました。Linescioの中心から川の南側へ渡り、Scala、Bulett、Faidoを経由します。

1700年頃の石橋。谷の反対側には鉱山があった。

石畳と言えなくもない階段をどんどん降ります。

と、放置された石積みの家々。

1858年には300人以上を数えたLinescioの人口は1860~1939年にかけてオーストラリア、次いでカリフォルニアなど海外へ流出しました。

第二次世界大戦後の1950年以降はLocarnoなどスイスの他の町への流出により人口は減り続け、2018年には48人・・・

立派なつくりなんですがね。

Cevioの町が下に見えてきました。

前回も書いた、Cevioの手前Rovanaの教会 S.Maria del Ponte。なるほど橋が手前に。こうしてみると細い橋ですが重要な橋。背後には大水を避けて斜面にへばりついた家々。

教会の中。

漆喰と絵。

外側もカラフルでした。

写真と歩行は2014年5月上旬

https://www.invallemaggia.ch/it/sentieri/linescio-e-i-terrazzamenti

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