上端真ん中にMonte San Giorgio。ここから南下します。 地図はhttps://map.wanderland.ch/より
Monte San Giorgioの山頂（標高1096m）。ピークといっても平らで広々していて、写真には写ってないですが教会もあります。13時40分：30分くらい眺めを堪能したのち下山開始。
ほどなくして左側に深い谷、Val Seradaに平行に歩きます。Alboreeまでは緩やかな斜面の尾根道。
Alboreeから尾根を外れて下ります。Merideの間、道が天然の石で「舗装」されてます。舗装といってもアスファルトにはあらず。また両側は谷側が1.2m、山側が1.5ｍくらい、自然石で「壁」を積み上げてあります。
荷役の人が通った道、「石畳」が残っています。なんでも山頂の教会（それなりの大きさだった）には頻繁に修行僧が通っていたそうで、道は彼らのためだったのでしょうか。
山頂からMerideにかけて、またその先も、教会や教会堂が実に多いです。
Merideの町の中に入っていきます。これは町に入る直前のSan Silvestroの教会（標高604m）。Merideで7番の道と合流します。今回は途中から2番の道を通って山頂を経由しましたが、7番の道を続けた場合、標高は最高でも700m以下で上り下りも少なく半分は平坦な開けたところ、バス停が所々出てくる所を歩きます。
14時30分：Meride（標高580m）着。ちなみにMeride側から山頂へ登ると90分位。ここにはローマ時代の遺跡が発掘されてるし新石器時代から人が住んでたそうですが、ここの名物はもっとずっと古い時代、三畳紀中期の化石。
2.4億年前、San Giorgioの山があるTicino南部は100ｍ深の海の底でした！というわけで山で発掘された魚類、無脊椎動物、爬虫類、海洋生物の化石を収めた博物館があって、古生物学的発見により2003年より山全体がユネスコ世界遺産。
ジュラシックパークじゃなくて三畳紀なのでTriassic World。博物館のMuseo dei fossili del Monte San Giorgioのサイト: https://museodeifossili.ch/
Merideの先でハイキング道は再び枝分かれ、分岐しています。またしても7番と2番が分かれます。赤丸付き緑線のうち、今回は西側、Tremonaを経由する道（遠回り）を選択。
Merideは町並みがある通りの両側にブドウ畑が広がっています。町を出るとすぐこんな感じ。
ブドウ畑はもちろんワイン用。
3つに分かれているハイキング道の真ん中を行くわけです。集落を離れ、山道を登ってきます。
Cantine di Sottoに下りる前に見晴らしがあるところ。北側、Riva San VitaleとCapolagoの街と湾、湖が見えます。それほどの高さじゃないのでこの眺めは意外でした。Capolagoからは登山列車が出ていて、終点のMonte Generosoをはじめとして高い山々の向こうはイタリアか。
森の中を抜けて再びのブドウ畑地帯。
Tremona（574m）に入っていきます。とても静かな感じのいい町でした。MerideからTremonaへは35分くらい。Merideで少し休んでいるのでTremonaに着いたのは15:30でした。
さて今回私は真ん中の道を通りましたが、左側の道の途中にRuden del Castello（城跡）と651mのピークの印、その横に何やらクチャッとした線がありますね。このゴチャゴチャっとしたのは街の発掘跡だと思われます。
Tremonaは紀元前5000年まえから14世紀末に火災で町全体が焼失するまでの6000年に渡り、現在の場所ではなく、見晴らしの良いこの651mのピークにありました。東側の湖畔にあるRiva San Vitaleではスイス最古のキリスト教建造物があるように古くから影響力の強い場所でしたが、そこと距離を保ちつつ発展してきたそうです。現在では発掘整備作業を終え、中世の時代の家並みの基盤の発掘跡がみられるそうです。
Tremonaの考古学遺跡のサイト： https://www.parco-archeologico.ch/en/
TremonaについてTicinoの公式観光サイト：https://www.ticino.ch/en/commons/details/Tremona/142011.html
TicinoTopTenのサイト： https://www.ticinotopten.ch/en/experiences/tremona
Monte San Giorgioのサイト： http://www.montesangiorgio.org/en/
写真・歩行は 2014年5月上旬