Via Gottardo (36) Monte di Piottinoの線路クルクル

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Airolo(標高1141m)でトンネルを出た鉄道はBiasca(303m)までLeventinaの谷を下っていきます。私はAiroloとその先のFaidoの間はここまでとは逆向きに、Faidoから始めて北西方向に歩いてます。谷を流れるTicino川沿いに鉄道、高速道路、バスが走る普通道路、そして徒歩道が平行にあります。

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Faidoは駅から東に1kmほど離れたところに町の中心部がありますが、今回はFaidoの駅から歩き始めます。ここからAiroloまで5時間15分。駅前は正直言って閑散、寂れています。Faidoには税関とホスピスがあった時代もあり、19世紀までは保養地だったそうで、駅前には2軒、昔ホテルだった大きな建物が残っています。

https://map.wanderland.ch/ Faidoの町中心が地図の右端。赤丸付きも緑の線がVia Gottardoのルート

Faido駅からしばらく山側に上っていきます。今回歩くのはStrada bassa-川、道路、鉄道と平行に比較的低い位置を歩く道ですが、もっと上にも集落があり、それらを結ぶ高いほうの道Strada altaもあります。

Faidoからちょっと上のMairengoに寄り道しました。教会には鍵がかかっていて入れなかったけど外側のフレスコ画

闖入者に対しやる気満々の牛たち

Mairengoからコースを外れてRaslinaから小道を西に進みました。家が途切れたあたりで闖入者に対しやる気満々の牛たち。川と谷を挟んで反対側の高速道路が見えます。こんな感じに反対側に川と高速道路。牛もいなくなりました。森の中の道を歩きますが、右から3本目の木に黄色菱形のマークがついているのが分かりますか?ハイキングルートのマークはしっかりついていました。

広々としたところに出ました。説明板がある見晴らし台です。

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ここを歩いたのは2013年、Galleria di base 新ゴッタルドトンネル、2016年に開通するErstfeldからBiascaまでの鉄道トンネルは建設中でした。トンネルはFaidoの随分東にあるように見えますが、この近くにはトンネルを掘る際に出た土や石を排出する拠点がありました。説明板によるとトラック輸送を避け長大なベルトコンベアーと鉄道で運んだそうです。

そしてWassenでも見た線路クルクル、オメガループ!峠の南側AiroloからBiasca(Faidoよりさらに南東)の間の標高差は850mほど。峠の北側ErstfeldとGoschenen間に比べて標高差も大きいですが距離も長いので南側のほうが傾斜は小さいですが。それでも2か所標高差が大きい部分があり、螺旋状のループが見られます。その一つがここ!待ってると列車がやってきます。くるっと回って高度を稼ぎます。一番上には高速道路が螺旋を描く線路の間を走ってます。二段目には線路、くるっと回って川と同じ高度にも線路。高速道路とその下の鉄道路。貨物列車。

高速道路と螺旋状の一部で円を描く鉄路か?

Ponte della Vicinanza(標高840m)Ticino川を渡ります。このループがある山塊はMonte Piottinoという名です。AiroloからBiascaにかけてを(Valle) Leventinaと呼び、鉄道名所(難所)でもあるMonte Piottino,、Biaschinaの二つの峡谷を境に三つに分けられ気候も変わります。

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赤の二重線が鉄道、オレンジが高速道です。Piottino山がググっと迫って川沿いが狭く、峡谷になっている難所。ここを高速道はトンネルで、鉄道は2つのループでしのいでいます。

高速道がトンネルに入る直前。鉄路も短いトンネルに入る。トンネルを出た鉄路は次に岩をくりぬいたところを走ります。地図で見ると鉄路のそばにポツンと建造物があります。解説板(英語を含む4か国語で書いてある)によると鉄道の保守点検用の路線係の住む小屋が人里離れてあって、勤務は大変だった、とありました。その建物だろうか?ベーストンネルが出来た2016年以降、本数は減りましたがまだまだ列車走ってます。

歩行・写真は2013年10月下旬

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