Via Gottardo(3)Baselの街

緑線が現地でハイキング道表示されている道。そのうち赤丸で示されているのがVia Gottardo。左端がBasel駅。駅前の大通りをまっすぐライン川まで行きます。地図はhttps://map.wanderland.ch/より

Basel(バーゼル)からVia Gottardoを歩き始めます。地図上のコースはBasel駅前からのまっすぐ道を行くのですが、この道はBaselの観光見どころが集まる旧市街から若干外れているんですよね。私はコースは無視して旧市街内の見どころに寄ってからライン川に架かる橋、Mittlere Brückeから川沿いを歩き始めました。一応Baselの観光名所写真を数枚載せますが、この日は天気が悪くてろくな写真がないのです。興味のある方はBaselの観光サイトなどを参考にされてください。

Baselのライン川北岸は産業地帯、Basel中央駅がある南岸は行政と商業の地。ライン川にかかる橋Mittlere Brückeが最初に架けられたのは1226年のこと。長らく川にかかる唯一の橋だったようです。1874年に2番目の橋Schwarzwaldbrückeが架かり、Badischer駅と中央駅が鉄道でつながり、Mittlere Brückeも1905年には路面電車が通れるように架け替えられました。今では計6基の橋があります。

Baselはスイスの街では珍しく昔から豊かな地でありました。紀元前よりケルト人が暮らし、のちにはローマ帝国の町がありました。740年に近くのAugusta Rauticaから司教座が移転、1032年より神聖ローマ帝国の直属の司教領、13世紀よりマインツ、ヴォルムス、ストラスブルグ、チューリッヒなどとともにライン都市同盟の一員になりました。1501年に現在のスイス連邦の元になった同盟に参加、1528年に司教を追放しました(追放された司教は現在はJura州のPorrentruyへ)。15世紀後半に誕生した印刷出版業も街の発展に大きな影響を与えました。

川沿いを歩くだけでも観光名所が目白押し。Basler Mïnster(バーゼル大聖堂)が赤いのはこの地方で採れる砂岩に含まれる鉄分の色です。聖堂の川側はPfalz、見晴らしの良い所です。

古くからの街並みが残る旧市街とは別に、近代建築にも特徴があり、それらを巡る市内コースもあります。30から40ともいわれる多くの美術館がありますが、そのうちの一つをご紹介しましょう。Tinguely美術館は中央駅からライン川の反対側、鉄道橋のたもとにあります。Tinguely氏による巨大な動く装置。同氏の作品を収めた美術館はBaselのほかはFribourgにもあります。Tinguely美術館

https://www.tinguely.ch/en.html

Basel観光公式サイト

https://www.basel.com/en

写真は2012年4月初旬

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