レーティッシュ鉄道Albula線沿いを歩きます。指定ハイキング道なので要所要所に方向表示板やマークがついています。ハイキング路はThusisから始まっていますが、私は逆方向TiefencastelからThusisへ歩きました。
Tiefencastelの駅にはちょっとした観光案内所がありました。トイレは駅ではなく駅前の建物(カフェ)の階段を降りた下にありました(いずれも2014年)。33番の道は駅(写真の右手)から車道を渡ってガソリンスタンドから少し進んだ所で向こう側に降ります。
一つ前の写真でも画面中央に小さく映っているのが上の写真の方向標示板です。ハイキング道33番と64番共通の部分です。一番下の茶色の表示板には教会のマークとMistail S.Peder。私が目指す最終目的地はThusisですが、ここではその途中のAlvascheinとKirche(教会)の名しか載ってません。
初めてこのブログを読んでくださる方がいらっしゃるかもしれないのと、最初が肝心なのでいつもより丁寧に説明しています。地図上で見えるように、Tiefencastel駅から車道を横断して車道から離れて細道へ、まずは鉄路を右手に見ながら歩き、線路をくぐって今度は線路を左に見ながら歩くと、緑の中に突然現れます。駅から15分くらい歩いたところです。
Mistail Saint Peder。スイス最古の教会建築物の一つで西暦800年くらいに造られました。1154年まで存続していた修道院の一部で、カロリング朝時代の様式が見られます。
内部のフレスコ画の大半は1400年頃に描かれました。建造当初のはほとんど残ってないそうです。右の大きな人物像は4mあり、Saint Christophe、旅人の守護神。Mistailとはロマンシュ語でmonastry=修道院。カロリング朝って何だろう?西ローマ帝国の後に興ったフランク王国 二番目の王朝で、イベリア半島とブリテンを除く今日の西ヨーロッパほぼ全域に及んでいました(751~987年)。ピピン三世がメロヴィング朝を倒して成立、昔習った単語がちらほら。
教会から先へ進みます。民家のすぐ横をすり抜け道を上っていきます。緑の中を歩いたり、車道を横切ったり、アスファルト道を歩いたりしながらAlvaschein(ロマンシュ語でAlvaschagn)に着きました。Mistailの教会から30分くらい、標高は1001m。バス停あり。
こちらは壁に漆喰で模様が描いてある、この地方でよくみられる家です。この建物、一軒丸ごと借りる形式です。興味ある方は”Holiday house Ferienhaus Son Gieri”で検索してください。台所など揃っていて、最大11人まで泊れます。この町にはこの他にレストランも一軒あります。
Alvascheinから次のMuldainまでは1時間15分、このような緑の中を細かいアップダウンを繰り返しながら行くのですが、
途中のNivariでPunt da Solasへの分岐があります。ここから35分行ったところに鉄道の高架橋があります。高架橋と言えばFilisur近くのLandwasser viadukt(高さ65m)が有名ですが、Solasは高さ100mで数あるレーティッシュ鉄道の橋の中でも最も高いのだそうです。橋までハイキング道のマークがついているので、問題なくたどり着けると思いますし、近くにはレストランと”Alvaschein,Solisbrucke”のバス停もあります。が、私は今回はパス。Muldain(標高1200m)に着きました。建物の角に縦に模様が入っています。入り口の扉の美しいこと。建物の壁は分厚く、模様を入れたり立体的なアーチ形を付けたり。一方で横にはGoms様の黒い木の建物も見られます。
T字路に来ました。写真の建物の壁に黄色の方向標示板がついていますが、ここでThusisへ続く道とMuldainのバス停を経由して更にLenzerheide/LaiMuldainへの道に分かれます。バスに乗るなら教会を目指して上りましょう。TiefencastelからここまでMuldainまで2時間(教会での時間や休憩時間は含まず)が目安です。
教会が作られた9世紀には「スイス」という国は無かった(ドイツもイタリアも国となるのはずっと先)のは何となく知っていたけれど、フランク王国がここまで来ていたとは意外でした。意外と言えば、現在スイスと称される地域は大昔はローマ帝国の一部でして、円形闘技場なども残ってるんですよ。
次回、この先Thusisまで歩きます。
写真と歩行は2014年6月下旬。
レストランやカフェの利用を検討している方は事前にGoogleMapなどで定休日や営業時間を確認してください。