久しぶりにVia Sbrinzの続きです。
Innertkirchen(インナートキルヘン)を出発します。ここからHandegg(ハンデッグ)まで、山と山の隙間を流れるAare(アール)川とバス道路と並行に歩きますが、舗装道路を歩く部分はほとんどないです。歩き易い柔らかな土か草の上の道が大半。
Innertkirchenの中心部を出発してから町外れのMIB鉄道駅の終点まで、しばらくは平坦な道路沿いを歩き、町を離れるます。
街をはずれてからはIndri Urweid (Innere Urweidとも表記)までは山と山の間の狭い空間を、時折バス道を横切りながらもバス道から少し入った、草や土の道を歩いて高度を稼ぎます。
Inner Urweidの南の崖の中に岩を掘ったトンネル状の道が見えます。地図の右下、Stockiとある横を通る緑の道はロバを引いて通れる程度の幅小径、今のハイキング道Via Sbrinz。その対岸に、崖のマークを貫通する細い黒線、これが岩を掘って造った昔の道。馬車が通れる幅があります。今回の冒頭の大きな写真はここです。この道のより山側に、より太い線がトンネルとして通ってます。現在のバス道、車道です。
私たちが歩くのはAare川の対岸の道の方です。ハイキング道の方も岩を掘った下を通ります。切り立った崖の間の隙間を流れる川沿いに何とか通した道でした。ここを過ぎると川の沿岸はずっと広くなります。
このあたりは雪崩が多発する一帯です。冬の間の雪でハイキング道に影響が出る事もありえます。初夏早くに訪れる場合にはInnertkirchenなどの案内所やサイトで十分に情報を得てください。
川の脇から少し上って草地の中の道を歩けばBoden(ボーデン)まですぐです。
Bodenは歴史のある静かな集落で、古くて大きな建物が多く残り、解説板(英語あり)をたどって集落内を一周できるようになってます。最古の建物は1663年建築。食事処等はありません。
この一帯は水晶が産出する地域でもあります。
バス停やスーパーなどに寄る場合はハイキング道本道からバス停のある川の対岸に渡ります。小さな教会は1722年に建てられたもの。クリスタル博物館(Kristallmuseum Rufibach)が夏期開館。Guttannenを過ぎるとHandeggまでの2時間余りは休憩所はありません。(休憩できる「建物」は無いけど草地をみつけて休む分には自由です)
撮影2014年7月末 実際の歩行はGuttannen-Innertkirchen方向
Innertkirchen – Guttannen 9.1km 累計所要時間3時間25分
Innertkirchen鉄道(MIB)駅 (標高625m)(鉄道、バス、スーパー、ホテル・レストラン) ↓ 1時間30分
Indri Urweid (Innere Urweidとも表記) (740m)(バス、ホテル・レストラン)
↓ 45分
Boden (870m)(バス)
↓ 1時間10分
Guttannen (635m) (バス、スーパー、ホテル・レストラン)
Innertkirchenの現地標示板にはGuttannenまで2時間20分、Guttannenにある標示板にはInnertkirchenまで2時間10分とありますが、それは無理です(少なくとも2014年夏の時点では)。参考までに私はGuttannenからほとんど休まず歩いて2時間50分でInnertkirchen “駅”に着きました。そこからInnertkirchen“中心部”までは更に10分かかります。このページの参考所要時間は現地標示板ではなく“La Suisse A Pied”という本の表示によっています。
食事・宿泊・買い物ができる場所
Indri Urweid:Hotel restaurant Urweid
Guttannen:スーパーVolgがバス停近く。
ホテル兼レストラン Hotel Bären 1803年創業、シングルは70CHFから。30CHF追加でHalf-board(夕食定食付き)にできます。通年営業。 https://baeren-guttannen.ch/
お役立ちリンク:Innertkirchen同様、Grimselweltという、この地域の広域観光サイトが充実しています。http://www.grimselwelt.ch/
この地域には豊富な水資源を活用する水力発電の施設が数多くあり、様々な発電所見学ツアーがありますがGuttannenをベースとするものは4人以上のグループでのみ。
www.haslital.ch もこの地域の観光情報をカバーしてます。
地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。