Via Sbrinz(12)Gelmer Funicular: ヨーロッパで二番目に急なケーブルカー

去年末までヨーロッパで一番急な勾配(最大斜度106%)を誇っていたケーブルカーに乗ってみましょう。Guttannenから2時間15分位、ハイキング路の途中に出てくるGelmerbahm(ゲルマ―バーン)の表示に従って長い吊り橋を渡りきると、

渡った先にいきなり乗り場。

座席定員制なので15分刻みの時刻指定の切符を買います。(2017年は大人往復32CHF)往復で買う場合、帰りの便の希望時刻を聞かれますので考えておきましょう。帰りの指定便に乗り損なったり、予定より早い便に乗りたい場合は、係員にチケットを見せて時刻を変えてもらいます。また早めに来て待ってると、空きスペース待ちの列に入れてくれます。それなりの人数が指定時刻に来ないので少し待つと空きが出るからです。

走行中はジェットコースターのようにシートベルトのようなもので体を固定します。

出発進行!

上昇するにつれて向かいの山の上部にある氷河が見えてきます。今、上っている山と向かいに見える山の間をずっと歩いてここまできました。

一番上まで来ました。覗き込むとなるほど急!下が見えない!1310mから1884mまで一気に上がりました。

ケーブルカーの終点からすぐにダム湖です。このケーブルカーは水力発電の施設の為に造られ、整備され続けてます。写真中央の建物は終点から3分くらい歩いた所で、トイレがあります。湖周辺の唯一の建物、唯一のトイレです。ケーブルカーが着いた先にも駅舎らしいものはなかったような。

食事処・売店・自動販売機などは一切ありません!下の切符売り場に少しばかりの飲み物と食料が売っていましたが、本当にそれだけ。

南方、Via Sbrinzのこれから訪れる方向です。白い横線は別のダム湖、Raterichs-bodensee (1767m)です。Grimselpassその先、更に上方の2164mです。

湖を一周すると約2時間。ところどころ岩ゴロゴロの山道ですが、危険なところはありません。

湖の反対側の山の上もやはり氷河。Rhone氷河です。

このケーブルカーは水力発電用のGelmerダムの建設のために1926年に造られました。ケーブルカー終点から「Kunzentännlein」方向に徒歩で下山して、Via Sbrinzの続きに合流したりHandeggに戻ることもできます。下りた先の Kunzentännleinにはバス停があります。あ、Handeggにもバス停あります。

Gelmer Funicularのサイトはこちら。営業はバス等と同様夏期のみです。

http://www.grimselwelt.ch/en/transport-lift/gelmer

現在のヨーロッパで一番(もしかしたら世界一?比較の仕方でヨーロッパ一とも世界一ともなるようです)ー同じスイスのStoosケーブルカーはこちらです。去年の12月16日に開業しました。こちらは屋根・壁ありの乗り物で冬期も絶賛運行中。というよりウィンタースポーツ目的の純粋に観光用。

https://stoos-muotatal.ch/

Gelmer Funicular周辺の写真と歩行は2013年8月中旬。

地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。

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