Leventina再び(3)鉄道と高速道路

Dazio GrandeからPiottino峡谷を通ってFaidoへ。Dazio Grandeの西側、峡谷の入り口まではRodiの集落があるのに対し、峡谷の東側の出口からしばらくは建物がほとんどありません。

Ponte di Mezzoを渡ると、

隣に鉄道もまた川を渡っています。Ponte di Mezzoは1561年にMurattiera Uranaが開通した時につくられた橋。

橋の上から通って来た峡谷、Murattiera Uranaを眺めたところ

歩いているのは1818年につくられた州道。今の州道は前述の通り、川から上方を走っており、ここはハイカーや歴史探索の趣味人の道となっています。Ponte di Mezzoから東側の、再び現れたピンク色の太線の州道に突き当たるまでのカーブした部分。

鉄路の上を再度通過します。鉄道が開通したのは1882年。最初のゴッタルド鉄道トンネルの難工事を終えてすぐでした。

2016年にはゴッタルド基底トンネルが開通し、ループやヘアピンカーブが連続する部分もある最初の鉄路の存続が検討されたわけですが、昔の鉄道はちゃんと残っているのでご安心を!実際、昨年トンネル内で貨車が脱線して一年以上通行が制限されたこともあったので(先日ようやく完全復旧した)経路を複数確保するのは本当に大事。

州道を少し歩き、バス停を越して、また州道から離れて草地の中の道へ入り、Ponte di Vicinanza。

Ticino川の北側の斜面をFaidoまで歩きます。対岸の南側には高速道路(オレンジの太線)、州道(薄いピンク色の太線)

そして鉄路を赤で加筆。点線がトンネル部分。鉄道は歯車無しでは急斜面を上り下りできないので、ループで高度を稼ぎます。これ、とてもスムーズに走行しているので乗っているとなかなか分からない。

1985年 高速道路開通 峡谷の限られたスペースの中、既存の鉄道と州道の間を縫うように建設。

10年ぶりに歩いた道、意外にも岩ゴロゴロの道でした。

向かい側に目を凝らすと高速道路(白い橋桁)、その右下に線路と茶色の車体の列車。

少し待っていると同じ列車がトンネル内でクルリと輪を描いて一段下に現れます!昔に比べると本数が減ったとはいえ、それなりに列車が観察できます。

Faido駅に到着。Faidoの町は駅から少し離れていて(徒歩15分とある・・・)、駅周辺には何もないんですよね。ここでAcquacaldaまで8時間25分との表示。ここからだと登りだからね。途中に集落があるけど。Dazio Grandeまで1時間半とありますね。私はDazio Grandeからここまで写真を撮りながら2時間かかりました。

Faido駅ホーム。今回でLucomagnoとLeventinaの旅はお終いです。

歩行と写真は2023年7月下旬

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