右上端の細長い建物が集合住宅(アパートというのかな)。南西へと流れるSeymaz川に沿うように並んでいます。真っすぐだったり「へ」の字の形だったり。
地図で見ると建物だらけのようですが、歩いてみると意外にも緑がそこここに。前回Choulexまでのブドウ畑だとか湿原だとかに比べると「都会」ですが。
何たって川沿いに徒歩専用道があり、ちょっとした林の中を歩けます。
この建物は一枚前の写真のそれとは建てられた時代が後かも。窓の大きさ、窓枠、窓につけられた「雨戸」、ベランダの大きさと形状などにより大体の時代が推測できます。
建物の階数も指標になりますね。スイスにタワマンが林立するのはまだまだ先のことだと思いたいけれど、ジュネーブにもローザンヌ近郊にもそれなりの高さのビルは建てられつつあります。
こちらはずっと前に建てられた集合住宅。窓につけられているのは両開きの「鎧戸」。反対側に大きな窓があったら、そちらは「ブラインド」形式かもしれませんが。より新しい家の窓は大概ブラインド(上からスルスルと下がってくタイプ)でしょうか。古そうな建物でも、いや、古いものの方が壁が厚くて頑丈で保温性に優れている可能性は大いにあります。そして保温性が高ければ、窓の鎧戸を閉めて太陽光を遮れば夏でも室内が涼しい。
反対側には一軒家も。昔からある家なのだろうな。
川の上を道路が横切っているのが見えたら、
川岸から離れると、
更に大きな集合住宅。この一帯はChêne-Bourgという地名ですが
路面電車が走る大通り、Rue Chêne-Bougeriesに出ました。高層建物だけどなんだか古めかしい造りの建物がくっつきあって建っています。この大通りから左方向へ、
斜めに出ている通りに入ります。
それまでの高層建物から、突然、より小ぶりの更に古そうな建物の連なり。あれ、ここは来たことがある気がする、
Garage de Gothard、この建物にはものすごい見覚えがある。
Rue du Gothard 4番地。「1826年1月18日、最初のゴッタルド鉄道トンネルの設計者Louis Favreがこの家で生まれた」とのパネル。「Via Gottardo」を連載時に来たんだ!1826年と言えば来年生誕200年じゃないですか。興奮しているのは私だけか?再び来れるとは!
大通りには路面電車の停留所「Place Favre」があり、すぐ前にFavre氏の銅像があります。大通りから一歩入ったRue de Gothardには、Louis Favreが生まれた、少なくとも200年前から存在した家を始めとして、多くの古い建物がずらっと残っていて趣がありました。
最初の鉄道トンネル以来、高速道路トンネル、第二鉄道トンネルときて、現在は2本目の車用、高速道路用トンネル建設中。Via Gottardo、私は一人でBaselからChiassoまで歩いたんだった。あの頃の元気と狂気じみた情熱は減退したけど、そりゃあ10年以上前になるからなあ。
歩行と写真は2025年4月初旬