Avenches再訪

2019年3月とかなり前の投稿になりますが、Avenchesの散歩について書きました。

実際に行ったのはその前の2013年、雨が降り出し、ローマ帝国時代の遺跡を全部回れずに途中で切り上げたのがずっと心残りでした。先月、久々に訪れ歩いてきました。

Avenchesは駅(左上)から坂道を上って行くと古くからの街並みが残る旧市街(左下)。緑で囲んだのが遺跡なのですが、旧市街のすぐ横に、

Amphithéâtre・円形劇場があります。階段状の客席及び下のステージに自由に入れます。考古学博物館は春~秋開館。

旧市街から郊外に向かい、車道を渡るとすぐに、Sanctuaire di Cigogne、神殿の跡。

そこから少し歩くとまたしても劇場Théâtre En Sellay。

左奥、遠くに見えるのが先ほどの神殿。畑地(草地?)の中の道を歩いて来れます。

最初の円形劇場に比べると、半円タイプで小さめとは言え、娯楽設備が2か所もあるとは、現在のAvenchesよりも恵まれていたのではとさえ思えてきます。

小劇場から黄色の表示板で示されたハイキング路は旧門に向かうのですが、その途中にThermes et Perruet テルマエ・ロマエ、公衆風呂場跡への分岐があります。

こちらは草地の中に、屋根で守られていて、中には入れませんが外から十分に中が見えます。

浴槽の他に更衣室や蒸し風呂、排水路など現在のスーパー銭湯並みに色々揃ってました。

11年前は風呂跡で無念のリタイア、駅に戻ったのですが、今回はAncienne muraille d’enceinte d’ Aventicum 昔の城壁跡まで歩きます。

緩やかな上りで遠くに塔らしきものが見えます。

壁が近づいてきました。

Porte de l’ Est 東門。

その昔は壁がぐるっと町を囲んで侵入者を防いでいたわけです。

壁に沿って歩くとTornallazの塔。

中に入って上ってみると、小さな塔とは言え眺めは良いです。見張りの塔ですものね。

遠くにAvenchesの旧市街。この旧市街に残っている建物は主に中世以降でローマ帝国時代の建物とは別。丘に旧市街がある感じはRomontと似ていますがRomontの場合は丘の麓に大型の建物が立ち並んでしまっていますがね。

北側の畑地の眺め。遺跡は全て無料、係員がいるわけではないので何時でも入れます。

Avenches駅と線路。駅にあった説明パネルによると、

ローマ時代、町を囲む壁は線路沿いを含み、多分このような範囲にありました。その後中世に形成された旧市街(左側に黒く建物が密集している部分)に比べると、何と広かったこと!スイスには数々のローマ人がつくった「町」がありますが、Avenchesが何故その後、大都市に発展することがなかったのか、色々事情があったのでしょうが、不思議な気持ちになりました。Avenchesは北側に国営の馬の施設があり、年に一度、大競技会があります。

歩行と写真は2025年3月中旬

Avenches観光サイト:

https://www.avenches.ch/en/

国立馬育成施設:

https://www.avenches.ch/en/P6409/swiss-national-stud-farm

Copyrighted Image

error: Content is protected !!
テキストのコピーはできません。