St-Mauriceの円形機関車庫

St-Maurice修道院の近くには駅、そして円形機関車庫Rotondeがあります(赤の細線が線路で、黒の半円の建物が格納庫)。

Via Francigenaを連載時には見学不可でしたが、いつの間にか月に一度の公開見学会が始まっていました(今年は11月まで、それ以降はおそらく春に再開)。

駅から歩いてきて、ちょっと見たところ、特に内部で行われている気配が見られず若干不安になりましたが、駅から一番遠い南側まで行くと入り口の扉が開いていました。

この日は午前中9時~11時半と昼休みを挟んで13時半~16時。サイトには自由見学(Visite libre)とあったのに、現地に行ったら「高圧電流の危険があるので必ず係の人に声をかけること」との表示。

13時40分頃に着いたら既に2グループで説明が始まっていて、説明に途中参加。

安全のために現場の人が着用しているチョッキ(Gilet・ジレ)を借りて(着用義務)臨みます。

このチョッキ、緑やオレンジ色で蛍光素材が貼ってある代物。現場作業の人じゃなくても自転車に乗る際などにも普通に着用しています。

数年前に、フランスで市民の大規模な抗議活動が続いた時にデモ参加者が着用して運動の呼び名にもなったのがGiletです(警察に対するデモではなく、その前の燃料値上げに対するデモ)。

こちらは以前ローザンヌの湖畔Ouchyから駅までを結んでいた貨物牽引車。今は地下鉄M2に替わりましたが、線路幅は一般の車両と同じなんですね!

遠くに見える人達が着用しているチョッキがGilet

庫内にあった機関車(って言うのか?)を外に出します。バッテリーで動いてるそうです。

もう一台、100年くらい前の機関車も出陣

出た後

お外に出た、年代物の二人

遠くに格納庫。結構な距離

その後、紺色の機関車に乗せてもらって走ったグループと、こちらの機関車に乗せてもらったグループ。私はこちらに乗りました(選んだわけじゃなくて流れで)

運転装置。この機関車は前後両側に同じ運転装置があるそうです。

そして北側のトンネルの手前まで行ってから、方向を変えて(運転席が反対側にもある)格納庫のある場所を遥かに通り過ぎた先まで走らせてくださいました。

運転してくださったのは元CFFの運転手で現在は仕事は引退して有志として活動されているそうです。

もちろん、現在の機関車は全然違う運転システムですが、彼が運転を始めた当初は週に一度は旧式の機関車も運転してた、とおっしゃっていました。

St-Maurice駅が鉄道が開通した当初、ここは重要なハブ駅だったというのは以前書きましたが、今でも線路数多いですね。そんなSt-Maurice駅も他の駅の例に違わず「無人」駅となり、この一帯のシステム統制は全て遥か遠くのRenens(ローザンヌの西)駅のセンター一か所で行われています。通常の業務ではなく、こうしたイベントで線路を使う際、Renens駅に電話をかけて、線路使わせてください、と連絡し、線路横の信号が点灯してからの走行となっていました。

無事格納庫前まで戻り、機関車の帰還。回っています。

今年はあと11月の第一土曜日の開催があります。参加の場合はフランス語会話能力、せめて英語かドイツ語能力が必要だと思います。

下記のサイトには「午後にはもしかしたら旧式の機関車を走らせるのが見られるかも」という微妙な表現になっていて、実際に走らせるか、乗れるかどうかは天候や人数などによるかと思われます。

Visite libre de la Rotonde CFF

https://www.saint-maurice.ch/tourisme/agenda-manifestations-27/manifestation-view-1064642018.html

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