Via Francigena (11) Orbe散歩

Orbeの町、黒で描かれた建物が隙間なく連続している部分が古い建物が残る「旧市街」。川に囲まれた丘の上にあります。地図の上端にある「Ruine du Château」=城跡。

そこにあるTour ronde(丸い塔)に上ってみましょう。料金一人2フラン(2023年1月現在)

Orbeはローマ帝国時代の軍事路、ブザンソンとローザンヌ間の経路上にありました。Orbeから1.5㎞の所にはローマ時代のモザイク遺跡があります(次回)。

塔からの眺め!Orbeは5世紀から断続的にブルゴーニュ王国の一部でした。最初の城が立てられたのが560年。1168~15世紀終わりにかけてのMontfaucon候の時代に城が拡張され現在の塔は1233年に建設されますが、1475年のGuerres de Bourgogne(ブルゴーニュの戦い)で敗れ、Orbeはスイス連邦の手に落ち城は崩壊。現在はTour ronde(今いるところ)、それに眼下のTour carrée(四角い塔)が残るのみ。Tour Caréeは屋根なしで四方の壁のみ、写真だと小さく見えますがそれなりの大きさなのでイベント時に食べ物スペースになったりもしてます。壁だけなので普通に中に入れます。

今回の塔からの写真は2013年3月末、Yverdon-les-BainsからOrbeまで初めて歩き、こんなところに突然立派な町が現れた!というのが最初の感想。

南東方向、写真の左に見える大きな工場はNestlé(ネスレ)。ここOrbeの工場で、1938年に世界で初めてのインスタントコーヒーの生産が始まりました。

Orbeから右下のChavornayまで3.9㎞の鉄道。ChavornayはLausanne(ローザンヌ)とYverdon-les-Bainsの間を走る主要鉄道上にあり、Chavornayからわずか2駅のChemin de fer (鉄道)Orbe-Chavornay(そのまんまの名前)は1894年開通。2007年からはYverdon-les-BainsーSte Croix間の鉄道を擁するTRAVIS傘下となりました。現在は確か一両のみのミニ車両ですが(ああ写真撮っておくんだった)、駅や軌道等の改良工事が進んでいて、そういえば近年は頻繁に工事でバス振替になってます。この鉄道、中間駅がNestle工場の前で、その関係で作られたようなことを読んだことがあります。

確認してないけど学校。

劇場。

Casino d’Orbe。カジノと言っても今はイベント会場として使われてるようです。昔のカジノは賭け事というより着飾った男女の社交の場だったそうです。建物前にバス停があり、Yverdon-les-Bainsなどとつながっています。

ここからの写真は2018年の9月初め、Orbeの南端、Orbe川がカーブしている所。

1424年建立、スイスでもかなり古い方であろう石橋の一つPont des MoulinetsがOrbeと川を挟んだ対岸を結んでいます。

Orbe側の南端にあるAncien moulin Rodは1400年代初めにつくられた製粉工場。1423年から1990年まで製粉作業が行われ、現在はMusée d’Orbe 博物館になっています。

Orbeの町でした。

写真と歩行は2013年3月末、2018年9月初め、他

Orbe観光サイト

https://www.yverdonlesbainsregion.ch/en/Z5248/

Orbeの城跡について

https://www.j3l.ch/en/P7585/things-to-do/culture-museums/culture-and-heritage/the-esplanade-of-the-castle-and-round-tower

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