9時20分 SP/PS(社会民主党)代表の挨拶と2候補者に関する説明。また退任するMaurer氏に対し、普段は同じ意見じゃないけどお疲れ様、との言葉。続いて投票。
9時42分 1回目の投票結果発表 有効票243中、Baume-Schneider 96、Herzog 83, Jositsch 58、その他6票。最初の2人は党の公認候補の女性2人だが、続く3番目には男性だからという理由で公認から外された「男性立候補者」Jositsch氏が入る。現在まで内閣経験者は男性110人、女性はたった9人。退任するSommaruga氏(女性)に代わる閣僚が男の場合、閣僚7人中女性が2人となり男女のバランスが崩れるので党としては「100%女性候補」を決めていたが、受け入れられていなかった模様。党代表が、「十分に能力のある女性候補を2人選んだんだから、この2人から選んでください!」と強い調子で言う。過半数を取った候補がいないので2回目の投票。
前評判は圧倒的にHerzog氏の優勢。Herzog氏の申し分のないキャリアに加えて、Baume-Schneider氏が選ばれた場合、内閣構成員の言語バランスがフランス語圏に大きく偏ってしまうことから、Baume-Schneiderの選出はまずないだろうという意見が強かった。リベラル緑の党に至っては、党員へHerzog氏への投票を推奨していた。しかしBaume-Schneiderの親しみやすい性格(Herzog氏は逆に真面目そうで私生活をほとんど明かしていなかった)、Bern州から独立して43年、初めて閣僚が出るかもしれないと大盛り上がりのJuraへの共感。ロジックで言えばHerzogだけど心情的にはBaume-Schneiderと公言する人もいた。それでも、一回目のトップ獲得票は一時的なもの、Jositsch氏への票はHerzog氏に流れて彼女の当選かな、と囁かれていた。
10時 2回目の結果 Baume-Schneider 112,Herzog 105、Jositsch 28。Jositsch氏への支持票はまだまだ健在。社会民主党の代表「次で過半数が出ないと3人目は除外するからな」、と怒る。
10時25分 3回目の投票結果 Baume-Schneider 123,Herzog 116、Jositsch 6。ギリギリ過半数をクリアしてBaume-Schneiderの当選決定!喜びに沸く、議事堂前(外、寒い)に州の旗を持って集まったJura州の人たち。
すぐにBaume-Schneiderの挨拶。2週間選考レースを共に闘った他の2人の党公認候補Evi、Evaへの感謝(ちなみに彼女自身はElisabethなので3E)、もちろん地元と家族への感謝。
続いてSVP/UDCの新閣僚Rösti氏と共に、宣誓。
2人は議場を出て、7人の閣僚が待つ部屋へ。議場からその部屋へと続く廊下を歩く過程で「私人」から後戻りできない「公人」となるそうだ。
7人の閣僚+新閣僚2人の9人で記念撮影。退任する2人が退室し、来年1月1日からのチームを組む新閣僚7人で記念撮影。扉(二重扉だったわ)が閉まり、テレビカメラは退室。
カメラの前では司会者と議員たちによる投票結果の分析、展望等々が続く。
さてBaume-Schneider氏の当選のどこがそんなにサプライズだったのかは次回。
スイスフランス語放送RTSの、12月7日朝7時半からの生放送(音声のみ)。2:09~一回目の投票結果発表、2:28~2回目、2:51~3回目の投票結果の発表があります。議長がグラウビュンデン州出身で、ロマンシュ語、ドイツ語の順に発表するのが聞けます
https://www.rts.ch/audio-podcast/2022/audio/emission-speciale-info-25883614.html
RTSのサイトから12月7日の時系列ニュース(一番上に来てるニュースが最新の)
連邦内閣について、連邦政府公式サイトから日本語の説明!