Elm (1) Sernftalbahnという鉄道が走ってた道

Elm(エルム)とは?チューリッヒから東へチューリッヒ湖沿いをずーっと行くとZiegelbrücke(ティーゲルブルッケ・地図の上端)。ここから鉄道はLinth川沿いのLinthal(リンタル・リンツ谷)を終点Linthal(地図の下端)まで南下します。ZiegelbrückeとLinthalの中盤のSchwanden(シュワンデン)で川&谷が分岐し、ここからバスに乗り換えElm。

SchwandenからElmまではSernf川沿い、Sernftal(Sernf谷、Senfthalと表記することも)。さて今でこそ最奥のイメージがあるElmですが、Elmから更に南へPanix(Panixer Pass)峠を越えてグラウビュンデン州へ、ロマンシュ語圏につながっています。つまり何度も同じようなこと書いてますがElmはどん詰まりではなく、辺境でもなくその先に続く通商路の拠点だったのです。

Schwanden(標高520m)から終点のElm(標高962m)までは所要時間25分くらい、標高差440mを上っていきますが、このバスがかなりかっ飛ばします。それというのもバスは1時間に1本、同じ時刻(分)に毎時運行ですが片道25分くらいだとちょっと手間取るとギリギリになってしまう。というのでかなりスピーディーというかぶっ飛ばす。

このバス区間には1905~1969年までは鉄道Sernftalbahn 13.8㎞が走っていました。現在のバスと異なり狭軌のこの鉄道はトコトコとのんびりと走っていたそうな。だからこそバスにとってかわられちゃった・・・今ではバスの停留所なのですがBahnhof(駅)の看板を掲げたレストランが沿線には複数ありました。Elmのここもそうですね。

Elm駅。バスはもう少し先まで行きますが鉄道は町の少し手前が終点でした。

ホームの痕跡が見えますね。駅舎はただいま改修中(2021年8月の写真)。

車両格納庫だった場所。右側の建物の上にはSernftalbahn Museumの看板。

隣には真っ赤な車両。

改修していた駅舎は2022年春より鉄道博物館Sernftalbahn Museumになる予定。2009年より途中の旧Engi駅舎が博物館になってましたが、Elmに移ります。

博物館は大体5月中旬から10月までの開館。以前Engi駅にあった時代の博物館の様子がこちらで見られますが、ミニ車両や模型などもあるよう。

Elmの町(この写真は少し離れた高所から撮ったもの)。

写真と歩行は2021年8月下旬。

Sernftalbahn MuseumHP:https://www.sernftalbahn.ch/

Elm公式観光HP:https://elm.ch/de/

Elmは現在市町村合併でGlarus Südに入っています。Glarus州の観光HP:https://glarnerland.ch/en/

ユネスコ世界遺産内に含まれるMartinsloch:https://ourheritage.ch/poi/martinsloch

Copyrighted Image

error: Content is protected !!
テキストのコピーはできません。