Frauleinは今はほとんど使われない

ドイツ語の敬称のお話です。20~30年くらい前までは普通に使ってた言葉なのに現在ではむしろ使ってはいけない言葉に入るのがFraulein(フラウライン)。以前は英語のMiss(ミス)、フランス語のMademoiselle(マドモワゼル)に相当し、未婚の女性に対し、ごくごく普通に使われていました。

ドイツ語のFrau(フラウ)は英語のMrs(ミセス)、フランス語のMadame(マダム)と同じく既婚女性に対する敬称として使われてきました。Frauに「小さい」を意味する「lein」がついてFraulein。結婚していない、一人前でない女性という意味。これが男性ではドイツ語のMann(マン)がMister(ミスター)やMonsieur(ムッシュー)。ところが、Mann に leinがついたMannleinは童話などに出てくる小人、dwarf(ドワーフ)のことで、決して結婚前の未熟(!?)な男の意味にはなりません。

女性に対してのみ結婚しているかどうかを問う、しかも公衆の面前での呼びかけに使うとは何たることや!なわけで、現在ではFrauleinの敬称は使ってはいけません!!!だそうです。

一方のフランス語のMademoiselleは使ったからと言って失礼に当たる、とまではいかない敬称ですが(今のところ)、対象となるのはせいぜいが小学生まで、幼児から女児に対して呼びかけるのに留めておいたほうが無難です。ティーン以上の女性はMadame(マダム)一択です。こちらも30年位前までは推定20代のお嬢さんに対し、普通にMademoiselleと呼んでたみたいですが、今はNGです!

大体若かろうが何だろうが、相手が結婚しているかどうかなんて知らないし。30年同じ相手と一緒に住んでても子供が3人いても「結婚」しないままなのも普通だし。以前は80過ぎの老婦人でも、未婚女性にはFrauleinと呼ばなければ「失礼」になったそうで、でもそんなの分からないし!なのでFrauleinが使われなくなったのは当然と思われます。

Fraulein、昔はカフェで従業員を呼ぶときなどでも気軽に「お姉さん!」てな感じで常用していたそうです。今はダメというので、じゃあ何と言って呼べばいいの?と聞いたら、Bedienung(サービスの意味), bitte!かHallo, Bitte!いや、Entschudigung!でいいのでは、ということになりました。このドイツ語のHalloは英語のHelloとはちょっと違う使い方なんですよね。ドイツ語では割と間が抜けた感じの「ハロ」の発音ですが、そこで使えるんだ・・・

一方、バスの中で知らない人に「ハンカチ落としましたよ!」のように呼び掛けるときはどうするか?Mein Herr!(男の人に対し)かMeine Dame!(女の人に対し)。フランス語ではレストランの従業員だろうとバスの中の知らない人だろうとMonsieur!、Madame!でOK。Mein Herrで、えっ、知らない人にMein(私の)Herr(男)と呼びかけるのって、なんか変なの、と思いましたが、Mon(私の)sieur、Ma(私の)dameとフランス語も似た構造になってました。自分の夫、妻じゃなくてもMy(私の)がついてたことを初めて知る・・・日本語なら名前がわからない人への呼びかけは全部「すみません!」かしら。

あくまで個人、私の周りの限られた知人から得た意見であり、地方、年代により異なると思います。

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