スイスの若者の就職事情(1)SwissSkills 

2018年9月14日、おぉ前の記事Harasの馬祭りからちょうど5年後、若者の就職支援事業の一環、若者の職業技能競技会&職業紹介の一大イベントSwissSkillsに行ってきました。場所はベルンのBernEXPO。ベルン駅から、トラムに乗った時点で連れ立ってきたらしい中学生位の若者でいっぱい、しかもちょっと離れたフランス語圏から来てる子も多いようです。SwissSkillsはスイス連邦政府も後援、SwissSkillsの見学が目的の学生(生徒)ならばスイス国内どこからでも、鉄道&バスの切符が20フランを超えない料金で来られます。つまり交通機関も全面協力。なんでそこまでの官民合わせての後押しがなされているのか?まずは、スイス独自の職業訓練システムの存在があります。5日間に渡るイベントでは、135の職業が紹介され、うち75の職業ではApprentissage(Lehrstelle)過程にあるか修了した若者による技能競技会が行われます。テレビ中継も入り、ここでよい成績を上げることは(いや、出場するだけでも)名誉。優勝者は世界大会への出場権が与えられます。巨大なイベントセンターでは、これでもか、という数のお仕事が競われていました。これはまさに、私がこよなく愛した番組、テレビ東京の「TVチャンピオン」で見た光景!上の写真は若き料理人と、年配の審査員の方々。味見して、何やら記入してます。完成した料理だけじゃなく、作業過程も厳しくチェック!大型画面には出場選手の名前、プロフィール、生まれた年。18歳から20代前半の若者。

床関連の職業に限っても多種にわたっていて、上の写真は”Décoratrice d’intérieur” 敷物・壁紙・タピストリーなどを扱う室内装飾家。色の違うカーペット状の敷物を課題の図面通りに切り取り絵柄になるようにビシッと敷いてます。木材の床部門、これもまた細かい作業でしたが、また別にありました。完成品のモチーフはアーミーナイフ。オレンジのTシャツ姿が出場者。3人の審査員が、完成時だけでなくその途中もチェックしています。ドラマに出てくる小姑のよう。
こちらは木工職人。

若者を労働市場にどう送り込むか、労働可能な人口をいかに仕事に就かせて社会に役立ってもらえるか。できればその人の能力や好みに合った仕事で実力を発揮してもらって、なるべく優秀な人材に育ってもらいたい。国の経済が順調に発展するために、国の財政が健全に回るために、犯罪がなるべく起きないために、とっても大切なことのはずです。多分これさえうまくいけば、未来は何とかなるくらいの重要事項でしょう。スイスで若者がどのように働きだすのか、ちょっと書いてみます。

SwissSkillsの公式サイト(独仏伊語のみ)次回は2020年。2019年は去年のSwissSkillsでの入賞者が世界大会に出場しに行くようです。

https://www.swiss-skills.ch/fr/

写真は2018年9月14日

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