トンネルを抜けると、そこはKandersteg(カンデーシュテック)でした。
Kanderstegの南には長い長いトンネル(&山塊)があります。トンネルについては後述するとして、駅について。南側だけじゃなくて周囲にはやっぱり山が見えます。南北に伸びる谷に沿って鉄道。
スイスの鉄道のほとんどでは車内検札で改札がないので、ホームへのアクセスは切符の有無にかかわらず自由です。
Kandersteg駅には駅舎内にレストランがあり、レストランにはテラス席があって、テラス席はホームとひとつながりです。発車までゆっくりお茶できます。いや、電車を見るためだけにコーヒー飲んでもいいぞ。
ホームには昔の蒸気機関車が飾られています。Simplon号 (1911年製造)
Kanderstegから南に向かう「車道」はありません。すぐ南にある2本のLötschbergトンネル(新旧あって新しいほうが長い)は鉄道専用トンネルで、車で南からアクセスする場合、隣駅のGoppensteinから車は貨車に載せられて運ばれます。
このシステムはFurka(フルカ)峠トンネルでも同じですが、Furkaと違って車の運転手は車の中に乗ったままでトンネルを越えます。
ホームの南側、トラックや車がオープンタイプの貨車の上に進んでいくのが見えます。運転手が乗ったままだとササッと貨車に乗り込み、駅に着くとササッと降りていけるようです。
この車両を運ぶ列車。引っ張ってるのがやたら時代がかった色の機関車なんですね。
車を運ぶ貨車が通るのは1913年に開通した古いほうのトンネルで全長14.612km、13分間とはいえ暗闇の中に運転手が乗った車ごといるわけですが、貨車はこのようにオープン貨車です。
ホームの中ほどには古そうな建物。路線はSBB(連邦鉄道)ではなくBLSという別会社なのですが、この会社の創設とトンネルについては次回。
最後にビュッフェで食べたリンゴに衣付けて揚げたもの。9.5CHFくらいとなかなかのお値段でした。左上のカスタードクリームもかけてボリューミー。
写真は2021年8月中旬
BLS(鉄道会社)のHPから自動車を運送するシステム。2021年現在は片道25~28CHF(週末は割高)、年中無休、15~30分毎。年間120万台の車を搬送
https://www.bls.ch/en/fahren/unterwegs-mit/autoverlad/kandersteg-goppenstein/fahrplan-scheiteltunnel