Kandersteg(1)車は貨車に積まれて

駅の南側から

トンネルを抜けると、そこはKandersteg(カンデーシュテック)でした。

Kanderstegの南側は高い山々 地図上端、青四角の交通機関の停留所マークの少し上(地図外)にKanderstegの駅 その辺りから出てる2本の赤破線がトンネル

Kanderstegの南には長い長いトンネル(&山塊)があります。トンネルについては後述するとして、駅について。南側だけじゃなくて周囲にはやっぱり山が見えます。南北に伸びる谷に沿って鉄道。

駅のホーム、北端に屋根付きで蒸気機関車が 右下に見えるのが駅ビュッフェのテラス席の椅子の背 テラスとホームがひと続き

スイスの鉄道のほとんどでは車内検札で改札がないので、ホームへのアクセスは切符の有無にかかわらず自由です。

蒸気機関車Simplon号 (1911年製造)この小さいのがそれなりの斜面を上ってたのか!

Kandersteg駅には駅舎内にレストランがあり、レストランにはテラス席があって、テラス席はホームとひとつながりです。発車までゆっくりお茶できます。いや、電車を見るためだけにコーヒー飲んでもいいぞ。

横から

ホームには昔の蒸気機関車が飾られています。Simplon号 (1911年製造)

後ろ姿

Kanderstegから南に向かう「車道」はありません。すぐ南にある2本のLötschbergトンネル(新旧あって新しいほうが長い)は鉄道専用トンネルで、車で南からアクセスする場合、隣駅のGoppensteinから車は貨車に載せられて運ばれます。

駅の南側

このシステムはFurka(フルカ)峠トンネルでも同じですが、Furkaと違って車の運転手は車の中に乗ったままでトンネルを越えます。

一番西側の線路の貨車へ車両が入っていく

ホームの南側、トラックや車がオープンタイプの貨車の上に進んでいくのが見えます。運転手が乗ったままだとササッと貨車に乗り込み、駅に着くとササッと降りていけるようです。

こんな感じ

この車両を運ぶ列車。引っ張ってるのがやたら時代がかった色の機関車なんですね。

車を運ぶ貨車が通るのは1913年に開通した古いほうのトンネルで全長14.612km、13分間とはいえ暗闇の中に運転手が乗った車ごといるわけですが、貨車はこのようにオープン貨車です。

ホームの中ほどには古そうな建物。路線はSBB(連邦鉄道)ではなくBLSという別会社なのですが、この会社の創設とトンネルについては次回。

最後にビュッフェで食べたリンゴに衣付けて揚げたもの。9.5CHFくらいとなかなかのお値段でした。左上のカスタードクリームもかけてボリューミー。

写真は2021年8月中旬

BLS(鉄道会社)のHPから自動車を運送するシステム。2021年現在は片道25~28CHF(週末は割高)、年中無休、15~30分毎。年間120万台の車を搬送

https://www.bls.ch/en/fahren/unterwegs-mit/autoverlad/kandersteg-goppenstein/fahrplan-scheiteltunnel

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