Via Gottardo (60) LuganoからMonte Lemaへのロープウェー

再びのLugano鉄道駅からの眺めです。駅から湖側に出たところ、左側に見える塔はSan Lorenzo大聖堂。左の足元に見えるのは後述する私鉄FLPの線路でFLPの駅はFFS駅から一段下がったところにあります。

Lugano周辺図です。Lugano湖は細長く折れ曲がっています。真ん中に突き出た半島に前回上ったSan Salvatore。ちなみに、もうちょっと西にはMaggiore湖、東にはComo湖。

赤の太線で鉄道を描き入れました。San Salvatoreがある半島の真ん中辺りのMelideと対岸のBissoneを結ぶ橋が造られたのが1844~47年。この橋を通ってLuganoから南の国境の手前のChiassoまで鉄道が開通したのが1874年。1882年にはゴッタルド山塊を貫く鉄道が開通し、Luganoからスイス北部、Ticinoとスイス、スイスを通って北ヨーロッパとイタリアが鉄道で結ばれました。

前回書いたように、1886年にLugano駅と市内を結ぶケーブルカー、1909年にLuganoから北へTessereteへの鉄道(1967年廃線)が開通しました。1910年には市内からの路面電車の路線が駅までのび(1950年までにはバスに変換)、1912年には現在も運行しているFLPが開通。

走ってる車両はいつものSBBと同じ様ですが、TILOはSBB CFF FFSとTRENITALIA(イタリア国鉄)の共同出資

同時期には近郊の山へのケーブルカーの開通も続き、Lugano地域は観光地として発展し始めます。現在Lugano駅(標高334m)を発着しているのはFFS(スイス連邦鉄道SBB)、TILO、ECことEurocity、FLPです。

何度も名前が出ているFLP(Ferrovia Lugano-Ponte Tresa)に乗ってみましょう。赤い線で記入したのがその路線。全長12.3km。紫の太線がイタリアとの国境。国境手前のPonte Tresaが終点。

FLPルガーノ駅はFFSルガーノ駅のちょっと下

平日が15分おき、週末が30分おきなので通勤路線です。

FLPの列車、なんといっても かわいい この写真以前も出したけど何回でも出す!車両の中と沿線は普通。

終点の2駅手前のMagliasoで下車、黄色の郵便バスに乗り20分でNovaggio Posta、乗り換え5分でMiglieglia着。ここからMonte Lemaへのロープウェーが出ています。

なおMigliegliaへ私はFLP経由で行きましたが、Luganoから北へBellinzonaへ行く途中の駅、Lamone-Cadempinoからバス一本、またはLugano駅からバスでCademario, Lisoneで乗り換えても行けます。この辺りは本当にバス停があちこちに。これって人が密に住んでいるってことです。

山頂駅に到着。この日は天気はイマイチ

標高1619m、頂からちょっと行った反対側はイタリアです。Monte Lema山頂までロープウェーを使わずに歩く場合はMigliegliaから3時間ほど。頂上駅から周辺を軽く歩くことも可能。

このMonte Lemaからイタリアとのほぼ国境線上をずずっと4時間ほど縦走してMonte Tamaro(1962m)、さらに40分で山小屋、さらに1時間でAlpe Foppaから別のロープウェーで鉄道駅Rivera-Bironicoまで下りることができます。とても楽しそうですが、このコースを歩く場合は足回り等の装備は抜かりなく。

Monte Lemaロープウェイ https://www.montelema.ch/

Monte Tamaroロープウェイ https://www.montetamaro.ch/

写真は2011年6月と2012年6月

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