COVID-19とスイス 新型コロナワクチン接種(3)接種当日

当日、私が受けた会場では、
(1)入り口の受付ー熱などの症状ありますか?○○という薬飲んでますか?コロナにかかりましたか(かかった人は1回のみの接種)?などの質問。時刻が書かれた札をもらう。
(2)次の窓口では身分証明書と健康保険カード(ICチップ付き)をパソコンに読み込ませて名前・住所等確認。ついでに4週間後の2回目目の接種日時も決定
(3)待合の椅子に座って3分でブースに連れてかれて注射
(4)別の待合椅子で15分待つはずが12分くらいで大丈夫ですよね~と言われて出口へ
(5)出口で時刻札を渡す。係の人にワクチン接種証明書はメールでいいですか?と聞かれて「はい」と答えたら、その場でメールアドレスとスマホのショートメッセージに証明書を送ってくれてた。見事な流れ作業で会場での滞在時間30分。
Vaud州では18歳以上(つまり大人は全員)は誰でもワクチン接種の申し込みが可能になり、実際すごいペースで進んでいるようだが、他の州ではやっと55歳以上が対象になったよ~などとさまざま。知人の住むベルン州では最初に年齢や病気や職業でランク付けしてたそうです。超高齢者、病気持ち、医療従事者の次に、74歳糖尿病がC、49歳健康がE、30代健康がIクラスとかそんな感じ。それぞれのランクの人へ、お知らせメールが行くのだと思う。そっちのほうが公正で、今回のVaud州のシステムは行動力のある人勝ちの面もあったけど、意外に早く順番が回ってきて結果オーライな感じ。
しかし!ワクチン受けたからと言って全てOKなわけじゃないです。マスクとか距離とかはちゃんと守ってくださいね。と言われたので、はい守ります。まだ一回しか打ってないし。
筋肉注射?何それ?でしたが、ここ数年の針刺し体験の中で最も簡単に終わりました。最近受けたのは注射というより採血とか麻酔薬を入れるので長くかかったし針がぶっとかったのだわ。それに比べると筋肉注射では、血管を探すことなくそこらにぶすっと刺すのであっという間。なるほどこれなら看護士じゃなくても薬剤師でも(スイスでは現在薬局で薬剤師から打ってもらえる)、歯茎に麻酔を打つ歯医者でも問題なく打てますね。薬剤も意外なほど少量。筋肉注射だから?2~3日打たれた箇所が若干痛かったけど熱もなく普通に生活できてました。齢を取っているから反応が鈍いのかも。2回目に対してはちょっとドキドキ。
知人は抗がん剤でアレルギーを起こしていたので医者と相談した結果、抗がん剤に入っているのと同じ成分がワクチンにも含まれているかもというので最初にワクチンの10%量を投与して様子を見て、異常がないことを確認してから続けて残りの90%量を受けたそうです。
先週くらいの発表によると、スイスでは60%ほどの人がワクチンを受けたいと思っているが、80%以上にワクチンを受けてもらいたいというのが政府の考え。4月28日の発表によると、87万人が2回の接種、70万人が1回の接種を終え、毎日5万の接種が行われている。ワクチンを受けた証明書がなければ飛行機に乗れない、国境が越えられないことになるのかどうかはわからないけど、少しずつ規制を緩和する計画が練られている印象。
4月30日、久々に新規の感染者が2000人を下回ったのだが、これはワクチン効果なのか何なのか?ワクチンの接種が始まって以来、最初は75歳以上の高齢者、次にそれ以下の年配者のコロナによる入院数は確実に減ってきていた。つまりワクチンにより少なくとも入院しなくちゃいけないような重症患者の数は減本当に減っている。人々の行動を規制することで感染者を抑えるのには限界があるのはこの1年で思い知ったし。

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