スイスでの税金の話(1)スイスの確定申告は全員義務

3月15日は日本の確定申告の締め切り日でしたが、スイスでの税金申告の締め切りもこの日。もっとも、この申告に限っては締め切りがゆるく、紙媒体の郵送にしてもオンラインでの申請にしても、この日を過ぎても割と大丈夫。期限内に送ったら税金が安くなることもないし、遅れてもペナルティはないようだ。

日本と大きく異なるのは、スイスではこの「確定申告」が住民全員に必須なこと。世帯ごとに全員分をまとめて、全員必須なのだ。サラリーマン、自営、無職、年金受給者であろうが、全員申告。会社からもらう給与から税金は天引きされていない。スイスの給与額に喜んではいけない。税金は次年度にドカンと自分で払うのである(一年分一括でも月々でもどちらでもOK)。ついでに言うと、スイスの「手取り給料」で天引きされてるのは年金と失業保険積立金程度なので、バカ高い健康保険料も自分で払う・・・

この次年度払う「税金」とは、所得税と住民税と財産税が合算されたもの。消費税を除く全部。「住民税」に当たるようなものは別個には無いと思われ、住んでる自治体に毎年払うのは、ゴミ処理と下水道名目での負担金。この二項目は以前住んでた別の自治体では請求されたことなかったから様々であろう。あ、ゴミ出し時の指定ゴミ袋の経費はまた別です(Vaud州だと17リットルの袋が1CHF)。

そして、次回の話にも関わる重要事項、この税金額が州によって大きく変わる!!!日本でもどこそこは住民税が安いとか高いとかあるけど、所得税はどこでも同じですよね???東京の会社に勤めてお給料をもらうとして、住居が千葉か埼玉か東京かで所得税の税率が変わるってことはないですよね?

収入額、預金額、財産評価額、子供の有無、控除のあれこれなど諸々の数値を記入して、そこからどういう計算式なのか、納めるべき税金額が算出される。税金が高い州、安い州というのは知られていて、引っ越し先をそれで決める人がそれなりの割合でいる位、相当違うのだ。すぐ隣の州でも全然違ってくるのだ。州が違うと異なるのは祝日だけじゃなかった

例として、Vaud州の税金申告のページ:

https://www.vd.ch/themes/etat-droit-finances/impots/impots-pour-les-individus/remplir-ma-declaration-dimpot

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