Viamala峡谷から出たところにあるのがReischen(ドイツ語、ロマンシュ語ではReschen)。現在はこの先のZillisと合併してZillis-Reischenとなってます。
Reischenの手前(北)でWalserwegがVia Splugaに合流。Reischenからは漆喰の絵が美しい外壁(エンガーディンなどに比べると地味目だけど)のある家と、黒い木組みの壁のWalserの家が町中に混在しています。
Reischenの先に見えるのがZillis(独)/Ziraun(ロマンシュ)。
最初の教会は500年頃、現在のは12世紀の初めの建造
教会の中に入っていくと
手鏡が入った箱があり
手鏡に映して天井絵を見ています。首が痛くて長く上を見ていられない方も安心。ま、鏡使わずに普通に上を見上げてもOK!
1109~1114年にかけて木の板に描かれた153枚の絵(9x17、一枚は90㎝四方)。
153枚のうち、外周を彩る若干灰色っぽい48枚は海や水の上を海獣や怪獣などの想像上の生き物が描かれています。四隅は風がモチーフ。
内側にある105枚はキリスト教関連の絵。
中心にあるキリスト教世界から外枠へ向かうにつれ異国感が増し、その果てにある周縁には海と海獣がいるという当時の世界観を表しています。
木製の天井絵でここまで大規模に残っているのは珍しいみたいですね。他ではスウェーデンのとか。
隣に資料展示館があります。教会は宗教行事にも使われているようなので、そういう時には入れないかも。資料館と教会合わせて入場は6フラン。Viamala峡谷とのセット割引券もあるようです。イースター(3月下旬から4月上旬)から10月後半前の開館。
Zillisから離れて教会を振り返ったところ。
Viamala峡谷のバス停からZillisまで2時間弱(見学含まず)。
Zillisから次の町Donathまで30分。
DonathからAndeerまで90分。
Viamalaを9時半に出発して14時前にAndeerに着いたのですが、この頃からいつ雨が降ってもおかしくない状態になってきたので午後はバスに乗りに行きます。
歩行と写真は2013年8月後半
ZillisのSt.Martin教会