Cevio (2) Grotto(岩屋のような食料貯蔵庫)

https://www.museovalmaggia.ch/files/prospetto_grotti.pdf

前回からの続き、Grotto(岩屋)巡りのコース。案内表示板もしっかりついてますが足元が山道です。Museoのすぐ裏、Cevio市街を見下ろす斜面に60以上のGrotto(複数形がGrotti)。

出だしにGrotto del Sole。一番美しいGrottoがこれ!壁面のフレスコ画よりSole=Sun=太陽の名がついてます。周囲のひなびた感じと好対照。

作ったのはお金持ち、名家のFranzoni氏。ここは1991年に改修されてますが、ほとんどのGrottoは現在は貯蔵庫としては使われていないようです。

Grottoの多くには丸天井のある部屋と地下貯蔵室があり、内側には壁一面に棚があり果物や穀物などを蓄えていました。沢山のGrottoがくっつきあうようにあります。

Grotto内部は夏涼しく冬暖かく、年間を通じて10~12度に保たれ、食料保存に最適でした。ほとんどのGrottoは斜面上にあり巨大な岩を背負って建てられていました。

Museoの裏山には、300m高いところから崩れてきた岩が堆積しています。崩れた岩の隙間が、空気の流れの通り道になっています。

暖かい空気は軽く上昇し、一方の冷気は下降するので流れが生じます。この温度差により生じる「流れ」は物質内でも起こり、多孔質の岩の内部や岩の隙間を空気が流れます。

つまり粒の荒い土砂や多孔質の土壌で形成された裏山とGrotto内部での温度差が空気の流れを引き起こしGrotto内の室温を一定に保ちます。

Museoから南側に移動すると今度は巨大な岩に挟まれた、というか利用した空間になりました。

石の板を積み上げているし。

Grottoをつなぐ道もやっぱり岩々石々。

大小二つの裂け目や扉によっても空気の流れができるそうです。

「岩によって支配された土地に人間のほうが適応していきました」とパンフレットにはありました。岩の間に洞が掘られ、貴重な食糧を貯蔵して。

でも今は若干木が覆いつくしつつもあったな。

写真と歩行は2014年5月初旬

Museo di Valmaggia(博物館のサイト 開館は4~10月のみ)

https://www.museovalmaggia.ch/it/

Grotti巡りコースの解説

https://www.museovalmaggia.ch/files/prospetto_grotti.pdf

私が大事にしている紙での集落を歩くガイド、現在サイト上でダウンロードできます。画面を下にスクロールして→The soapstone in Vallemaggia以降→の後の各行をクリックでダウンロードできます。

https://www.ascona-locarno.com/en/what-to-

do/hiking/stone-paths

あるいはこちらからも同じものがダウンロードできます(ただしイタリア語のみ):https://www.invallemaggia.ch/it/sentieri

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