Via Gottardo (終) Gottardo峠と鉄道 ふりかえり

Basel (バーゼル)駅。この列車はよく見ると、

何回も書いていますが、Gottardo峠が唯一の南北縦断、アルプスを越える峠、通り道というわけではないです。既に書いた(歩いた)Via SbrinzにしてもVia Albula、Via Berninaにしても、その他多くの峠がイタリアがある半島の付け根にドカンと鎮座する障害物・アルプスを越えるために切り開かれてきました。

右側の列車はTrenitalia、イタリア国鉄の車両なのでMilanoからGottardo峠経由の直通の列車でしょう。左側はSBBの車両(2019年9月)

19世紀に周辺国からスイスに対し鉄道を通す圧力がかかった時には、Gottardoを通る経路とAlbula、Berninaを経由するルートのどちらを選ぶかは最後まで争われました。

バーゼル旧市街にはご覧のような古くてかっこいい建物が並びますが、

BaselからChiassoまで、スイス鉄道の創成期を偲ばせる遺物がそこここに見られます。スイスでは石炭が産出されないことから早くに電化が進み、水力発電所が鉄道に沿って造られましたし、Oltenには鉄道原器に当たるものが駅のホームに現存してます

ちょっと郊外では新しい巨大建物建てまくり。巨大なクレーンの群れ

進路に山があって、その向こうに行きたい場合、(1)斜面を登って降りる(2)移動距離は長くなるが、上り下りを避けて山を迂回する(3)上り下り無しで最短距離を取るべくトンネルを掘る、などの方法があります。鉄道や車で移動するようになると長大なトンネルが峠の下、山塊を貫くようになりました。もっとも鉄道の場合、ラック無しでの急斜面の一気上りは物理的に不可能なのでループ状に少しずつ高度を稼ぐことも必要で、建設は大変でも趣味で乗ってる場合は楽しい。もっと時間と体力があれば鉄道がループとトンネルを併用しながら思わぬところから顔を出すのを歩きながら眺めるのはもっと楽しい。

Baselは昔からスイスにしては珍しくお金持ちの街だった。Rathausは市役所で16世紀の建造

Gottardo山塊を貫く3本のトンネルのうち2本が鉄道用。最初の鉄道建設に伴って掘られたトンネルの方は、谷あいをループや高架橋で上って上って、頂を挟んだ最上部の町同士をトンネルでつないでますが、世界最長の新しいトンネルは、上り下りの苦労を全くせずに山間の村々をすっ飛ばして行きます。

Tinguelyの造形物が並ぶ池 Baselの町中心

COVID-19禍 により移動が制限され、人と交わることが悪いことのようにもされた日々が続きました。しかしスイスを歩いていると、橋を架けトンネルを掘り、そこまでして鉄道を、道を通したかった先人の跡にしばしば触れ、恩恵を受けている自分を発見します。

Via Gottardoの連載、長きにわたってお読みいただきありがとうございました。

写真・訪問 2019年9月

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