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Bellinzonaには3つの城があります。上の地図で左からCastel Grande(275m)、Castello di Montebello(313m)、Castello di Sasso Corbaro(462m)。市街地の標高が226とか229mなので、それぞれの城が周囲より高くなった場所に建っています。
まずは駅から旧市街を目指すと目の前に岩塊が。その上にドーンとあるのがCastel Grande、大きな城です。駅からすぐ。
さっそく入って登ってみましょう。東の方向に目をやると、二つの丘が縦方向に並んで見えますね。それぞれの丘の上に Montebello(313m）、Sasso (462m）の二つの城がのってます。
少し移動して同じ二つの城を別の角度から。画面中央、市街地から緑地に入ってすぐに塔があって、塔から「壁」がMontebello城に繋がっています。つまりこれらの城は防御の城、3つで敵の侵入を通せんぼするシステムを成していました。
上の地図では中央にCastel Grande、右端にずっと小さい菱形のMontebello。Montebelloから線（壁）が左上に伸びてます。東側は山。城の北側、つまり壁の反対側はTicino川に開けています。Castel Grande内に描かれている短い縦の緑線はブドウ畑。
San Michelの丘の上に人が住み始めたのは紀元前5500～5000年前の新石器時代。最初の砦がつくられたのは6世紀頃。現在の城は13～15世紀にかけて段階的に建設されました。
城壁内部の広大な空間、現在は一部の建物しか残っていませんが、かつては教会、住居、倉庫が連なって、立てこもれるようになっていました。
左側がTorre Nera（黑い塔）28m高で1310年建。右側がTorre Bianca（白い塔）27mで1250～1350年。
建物内部は現在は博物館・イベントスペースとして使われています。
城壁は二重。
ブドウ畑。端は本当にゴツゴツの岩。
二つの塔が遠くに見えるので、城の敷地は相当広いですね。Castel Grandeから次に、南東のMontebello城に移動します。
Montebello城に移動しました。Montebelloから先程までいたCastel Grandeを見たところ。岩で縁取りされたような円盤の上に、二本の塔をもつ城。
拡大するとこんな感じ。
Montebelloはずっとコンパクト。菱形に城壁が囲み、内部に割と密に建物が詰まって（残って）ます。左手の城壁、柵があるところを見ると上ってぐるっと歩けますね。
城壁のところどころに見張り塔。中央に住居棟。
Montebelloは13世紀末にかけてComoの豪商Ruscas家によってつくられました。周囲より90m高い同名の丘の上。
どの城も時代により、為政者の変更により、何回か名前を変えました。この城も一時はCastel Piccolo（小さい城）と呼ばれていた時代もありました。
菱形の端。内側に菱形の城壁があり、その外側にもこれより前の写真のように壁で守られています。
さて私は3つ目のCastello di Sasso Corbattには行ってません。Corbattはカラスの意、カラスの羽のように黒い岩の上。この城だけは建築年が正確にわかっていて1479年、Sforza氏が、スイス軍がミラノに入ってこないようにつくりました。Bellinzonaが連邦軍の手に落ちてからはUnterwalden城、1818年にはSanta Barbara城と呼ばれたこともありました。
この城を含めて後ろに迫ってる山腹をぐるっと回る歴史的遺物巡りコースがありました。距離9㎞だけど上りと下りがそれぞれ合計500m、所要時間3時間だからそれなりの体力が要りますが眺めは良さそうです。下にコースのサイト載せます↓（これを書いた数日前はリンクがあったのですが、現在のスイス、特にTicino州は特にコロナウィルス被害が深刻なため、「来るな！」ということでしょう、リンクが切れてます。また、サイトの地図上で、ここら一帯は以前の緑色の線（ハイキングコース）から赤色の線に代わってしまっています。このコースに興味がある方は、収束後にお試しください。いつかまた歩けるようになることを信じて）
Le Colline fortificate di Bellinzona
写真は2013年10月撮影。現在はコロナウィルスのせいで城及び内部の美術館には入れません。いや、Ticinoに来るな！と毎日のように言っています。今週の金曜日からはイースター休暇でTicinoなどに別荘持ってる人が大勢いるのでそれを阻止しようと懸命。