コロナウィルスのスイスでの状況(3月17日夕方現在の私の日記)

3月13日(金)の連邦政府による第二次世界大戦以来の「緊急事態」が発せられました。残念ながらその後もコロナウィルスの感染者数の増大は止まらず、16日(月)に再びの緊急要請がありました。長くなるかもしれませんが私の週末から現在までの経験したことを書きます。今回はただの日記です。

前回書いた通り、13日の発表直後から人々が店舗に走り、食料を買い込み始めました。私も買いました(歩いて持って帰れる分だから大したことないけど、自制したけどやはり舞い上がりました)。翌土曜日の午前中に、取り合えずしばらくは家から出なくても食べていけるはずだとは思いながらも近所のスーパーの様子を見に行ったところ、入り口で知り合いに出会い、「色々無くなってるわよ」と告げられたので、人混みもなんだし、と買い物はせずにそのまま散歩(前回撮った写真にあるように本当に良い天気だった)。そこで店舗の混乱の一方、公園やカフェのテラスはのんびりした雰囲気で賑わっており(人と人との距離が全然保たれてない)、あまりの緊張感のなさに衝撃を覚える。

案の定、翌日曜日には「65歳以上は元気でも外に出ないでください」「とにかく人と交わらないでください。若い人は抵抗力があっても、高齢者の命のためなんです。これは緊急事態なんです!」「友達の家に遊びに行ったり集まったりしないでください」と医療関係者や行政関係者からお叱りのメッセージが出される。この日も暖かな晴天。私は公共交通機関に乗ることは避け、歩いて帰ってこれる範囲で、あまり人がいなそうなところを散歩して帰ったら一日で800人以上の感染者数の増加を知る。

16日(月)から学校が休み。多くの人が在宅勤務に。私はこの日、ちょっとだけ近所に買い物に出るがそれ以外は家に残る。この日は135人の新規感染者。夕方、政府の記者会見(下の動画・後半は質問を受けているので90分近い。7人いる閣僚のうち4人が列席。中央がSommaruga首相、右から二人目が厚生大臣に当たるBerset氏)

内容:国民の皆さん、とにかく家から出ないようにしてください。外出してよいのは仕事、助けを必要とする人のアシスト、買い物(火曜日からはレストランもカフェもすべて閉鎖。食料品など生活必需品と薬局、銀行と郵便局、ガソリンスタンドは営業。パン屋と肉屋も営業)のみ。マスクや消毒薬は本当に必要な医療機関や介護現場に回してください。高齢者などウィルスに弱い人、他の人の命を守るために行動してください。今こそSolidarité、連帯の時です。自分と他人の命を守るために、人との接触を避けてください!

17日(火)、必要があってバスと鉄道に乗った。両者とも普通に運行していた。ガラガラ。今後減便する可能性もあるそうだけど、そうなると乗客同士の距離が保たれなくなる恐れがあるので検討中。いつもはお喋りでうるさい車内が静まりきってるのが怖い。スーパーの棚はほぼ補充されているが、小麦粉は私が行ったときはまた空だった。私は米だけど皆さん小麦粉が必須なんですね。家に帰って冷蔵庫を満杯にして、これ以上は買ってもしまう場所がないなと悟る。みんなそうでしょ!ついこないだまで、食べられぬまま廃棄される食料が問題になっていたというのに。ええい、みんな、絶対冷蔵庫の中のもの腐らせるなよ!絶対全部食べろよ!

17日の発表では350人増えて2650人の感染者数。うーん。自宅待機要請の効果がわかるのは早くて1週間後とか。

外出自粛要請は出てますが、買い物などには出られます。でももう必要なものは全部あるから明日から本当に出るのはよそう。

皆さん安心してください。電気も水道もライフラインは問題ないし、暖房はセントラルヒーティングで建物全体が暖かい。外は何でかすごくいい天気。戦争中みたいだ、なんて言ってる人もいますが食料も十分あるんです。震災や台風の後の大変な思いをした(している)方々に比べたら何でもないんです。でもやはり悲しい。なんでこんなことになってしまったんだろう、こんな中ものすごく頑張ってる医療現場やお店の人、バスや電車の関係者、その他沢山の他人のために働いている方々のことを思ってもやはり悲しい。

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