Via Albula / Bernina(1)レーティッシュ鉄道を見ながら歩く

PredaとSpinas間は長い長いトンネル。RhBのHPより。

Via Albula / Berninaとは、Rhätische Bahn(レーティッシュ鉄道、独語)沿いを歩くロングトレイルですが、もちろんVia Sbrinz同様、一部分のみを歩くこともできます。むしろ、基本的に鉄道沿線を歩くので、一部区間を除いて途中参加、途中での切り上げはVia Sbrinzよりももっと容易です。一か所だけ難所があり、標高2312mのAlbula峠の下を通るAlbulaトンネルの上は4時間半、歩き通さなければなりません。標高2328mのBernina峠の方は鉄道と伴走、伴歩きが出来ます。

レーティッシュ鉄道(RhB)の自動改札機。この駅周辺はコアなロマンシュ語圏。「Viafier retica」はロマンシュ語。ドイツ語ではRhätische Bahn、イタリア語ではFerrovia reticaとなる

レーティッシュ鉄道はグラウビュンデン州の広範囲に路線がありますが、今回歩くのはそのうちの観光的には最も有名な部分、前半のVia Albula(アルブラ線)と後半の Via Bernina(ベルニナ線)部分です。急峻な地形の中でも車窓からの眺めが楽しめるように敷設したといわれる複雑な経路、是非そばを歩いて体感してほしい!です。ちなみに氷河特急など観光列車のイメージが強いですが、普通に貨物も運んでいるし、地域住民の足です。

グラウビュンデン州に広がるRhB路線。

州名は標準ドイツ語ではGraubünden(グラウビュンデン)、イタリア語ではGrigioni(グリジョルニ)、フランス語ではGrisons(グリゾン)、そして、この州だけで話されるロマンシュ語(rumantsch)ではKanton Graubünda(グラウビュンダ)、スイス南東部に位置する最大面積を誇る州、スイスの中のスイス、ハイカーの憧れの地です。

グラウビュンデンの南端はイタリアに接している。Pontresina(伊)Puntraschigna(ロマンシュ語)の二つが併記されている。Piz(伊)、Punt(ロ)は頂、ピークの意味。

この州ではスイスの言語4つのうちの3つが話されています。複数の公用語があるといっても、その地域で話されたり表記されているのは、特定の一言語だけなのが一般的です。しかしロマンシュ語地域に限っては、ドイツ語での併記も多く見られます。ロマンシュ語の話者は3万から6万人と言われ、全スイス人口の僅か0.5%。アルプスの先住民レチア人がローマ帝国の征服によってラテン語化されて生まれた言語だそうです。当然ロマンシュ語も地域ごとにバラエティに富んでいて…ご安心を、ロマンシュ語を話す人はドイツ語やイタリア語など複数の言語に堪能です。

Brusioの高度を稼ぐためのループ。列車が地面に潜っていくように見えますがトンネルじゃないです。連結されてるのは木材を積んだ貨物車両。

こんな感じにループになっている。縞模様は干し草を刈った跡。終点Tiranoまであと少し。

Via Albula / BerninaはThusisを出発し、国境のちょっと先、イタリアのTiranoに到着します。ではAllegra!(ロマンシュ語でこんにちは)の地を歩いてみましょう。

グラウビュンデンの州都はChur駅前のオブジェ。青い色の線で表されたのが州の形。赤色がスイスの形。似てるよねということで。

同じ場所で夜。

必見サイト

スイスハイキングサイト(公式)のなかのVia Albula/Bernina(33番)の全行程を紹介しています。地図や見所、時刻調べにリンクしてます。このサイトの活用の仕方は、このブログの初期に説明してます。

https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route-033.html

Rhätische Bahn(レーティッシュ鉄道)のサイト

https://www.rhb.ch/de/freizeit-ausfluege/abenteuer-sport/weitwanderungen/via-albulabernina

次のサイトではアルブラ・ベルニナハイキング路をウェブ上で体験できます。これあれば私のブログ要らないんじゃない?と思うが一応。カメラを装着して歩いた全行程の動画が見られます。

http://www.webwandern.ch/en/stages/

33番の道はおおよそ鉄道沿いを歩きますが、鉄道を眺め下ろしながら歩くのでしたら30番の道、Via Valtellinaもお勧めです。一部区間は33番と共通です。

https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route-030.html

ロマンシュ語について、東京外語大でのオープンアカデミーの資料。幾つかのマイナー言語の魅力について語っています。長いですが、ロマンシュ語は最初に出てきます。

http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ilr/images/publications/2011booklet_ver2.pdf

Graubünden(グラウビュンデン)州の観光サイト

https://www.graubuenden.ch/en/

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